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トレマーズ2

トレマーズ2

TREMORS II: AFTERSHOCKS

99

mas********

3.0

スケールDOWN、おバカ度UP!

以前レビューさせていただいたライトな感覚のモンスター映画「トレマーズ」。正真正銘のこのおバカ映画シリーズの2作目を今日はレビューさせていただきます。 今日のお題目は「トレマーズ2」です。 前作は本当に最高に面白かった。1作目の予想外(笑)のスマッシュヒットに気をよくしたスタッフたち、こともあろうにシリーズ化に乗り出した。しかし予算の都合か、2作目はTV映画、3・4作目はOVと徐々にメディアもスケールダウン。しかし小粒ながらどの作品も創意工夫が感じられ、個人的には結構お気に入りのシリーズだったりします。 さてさて2作目は、遠征シリーズ。1作目のコンビを解消したフレッド・ウォード扮するアールが再登板します。1作目でグラボイズハンターとして名を馳せたはずのアールだがどうしたわけか、トレーラーハウスを根城にする貧乏暮らし。日がな一日ダチョウと取っ組み合いのさえない生活で、1作目から数年しか経っていないにもかかわらず、一気に老けた体裁。 そんな彼のところにメキシコの油田で突如暴れ出したグラボイズ退治の依頼が。お調子者の新人グラディと新コンビを組み、いやいやながら全ては金のためとやってくる。最初は見事作戦的中で順調に殲滅していくアールたち。しかし如何せん数が多すぎると力強い助っ人、戦争オタクのバート・ガンマーまで呼び寄せての大殲滅作戦を展開。しかし思いがけない展開が彼らを待ち受けていた───。 どうしても映画とTVでは、かける金が違うということで、1作目と比べると格段にスケールは小さい。序盤の殲滅にかけてはただ地面を爆発させて無理矢理グラボイズを倒しているように見せてるだけ。それでも1作目の作風は踏襲していて気軽に笑いながら見られる作りになっていることには感心します。 2作目を作るということは、当然1作目のファンを喜ばせる必要があります。この点はウォードや、マイケル・グロスの再出演でまずOK。ウォードは本当にカッコよくてシブいし、女房に逃げられたガンマー役のグロスもこの2作目で完全にキャラを確立させてます。1作目のジャンケンネタや1作目以上の武器や爆薬を持ち出してキレまくるガンマーの描写などもファンにはたまらないでしょう。 そして本作の目玉は新種のグラボイズ、”シュリーカー”。 グラボイズの突然変異的な怪物の登場なんですが、その姿はまるで「うる星やつら」に出てきた化石を寄せ集めて命を吹き込んだあの怪鳥(わかる人にはすぐわかると思います、わからない人ゴメンナサイ)にそっくり、しかし大きさは遥かに縮んで、かわりに数で攻めてくる設定になっている。こいつらが地上に現れ、したい放題やりたい放題。 敵対する怪物の設定が前作とガラッと変わってしまったため、1作目の振動とともに地中を進んでくるいわゆる”陸のジョーズ”の緊迫感は消えうせてしまいました。しかし「トレマーズ」風のおバカ度は格段にアップしていると思えます。新型グラボイズに気づかれないように脱出を試みる主人公たちの悪戦苦闘振り、マジ笑えるし、シュリーカーたちの頭の良さにも目を見張る。殊に怪物たちの組み体操なんぞ個人的にツボで大笑い。 TV映画ではあるものの、前作のスタッフが総動員し、更に特殊効果で「ジュラシック・パーク」のフィル・ティペットや「ジュマンジ」のアレック・ギリス、トム・ウッドラフまでも担ぎ出し、低予算なら低予算なりにアイデアで勝負と、作り手は至って真剣。毎度のことながら金をかけまくってしょうもない特殊効果で自己満足している作品とは面白さや映画愛の次元が違うと感じてしまいます。 1作目の出来が素晴らしかったため、それと比べると全ての面で劣ってしまうのはいたしかたないでしょう。でもおバカ映画と割り切って観るのであれば、この作品も決して悪い出来ではないと思いますよ。

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