あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(7件)
- ali********
4.0点
古典的な西欧映画・美術は「女性」を理想化したが、いまどきはむしろ、ありのままの存在に、本来備わった魅力と多少のトラブルを見出す映画が主流です(そうしないと観客が白けてしまう。)。この作品は古典スタイルに近いので、注目すべきですが、評価は分かれるでしょう。 さて、レビュー400号記念で大仰ですが、最近、人生の目的は「完全性」を求めるところにあると、悟るようになりました。 もちろん生活のための労働はしなければならないが、最高の価値は、「完全性」を味わい、またできれば自分が(完全にかなり近いものを)作ることにあります。 どんなテーマでそうするかは、人によって違うでしょうが、映画監督ならもちろん作品のなかで完璧な世界を創造するか、または再現するのです。この作品は、フィクション的な部分も含めて、そうしたタイプの映画の典型で、つまり古典的です。(最近の映画は、エンタメか、リアリズムの傾向が多い。) 私の場合、そうした映画の世界、それから、自然や植物、歴史のある都市や建築、ラブリーな女性、しっかり作られた本や音楽などのなかに、「完全性」を見つけようとしてきたし、これからもそうしたいと、考えます。(さらにお酒など「エクスタシー」も、含めてもよいが、ちょっと意味が違うかも。) それと比べれば、他人と競争して勝つとか負けるとか、他人に評価されるかどうかなどは、大した問題ではなく、貴重な時間をそれに費やすのはもったいないのです。
- gag********
3.0点
4話の愛のオムニバス。 「ありえない恋の話」 「女と犯罪」 「私を探さないで」 「死んだ瞬間」 風景がとても綺麗で魅了されたけれど、官能的な描写はややしつこかったかな。 ただ、ソフィー・マルソーは美しかった。
- ********
4.0点
1995年。ミケランジェロ・アントニーニ監督。タイミングがすれ違ってお互いの思いが届かない男女、尾行から殺人の告白へといたり物語と現実の狭間で苦しむ男女、浮気から危機を迎える二組の夫婦、コピーと本物の違いと神が邪魔する恋、という四つの話のオムニバス。いずれも恋の不可能性を描いています。不可能な恋を描くことで、その奥に真実のすばらしい愛があるのだ、ということがいいたいらしい。映画監督役のジョン・マルコヴィッチがそれらしきことを言っている。 おしげもない裸体が決していやらしくないのはいいけれど、それが「不可能な恋」を描くためというのはどうなのでしょうかね。光があふれた美しい映画ですけれども。 マルコヴィッチのほかにもソフィー・マルソー、ジャン・レノにイレーヌ・ジャコブ、さらにちょい役でマストロヤンニやジャンヌ・モローまで出演。映画監督(マルコヴィッチ)が映画作りと映画の内容について話すメタ映画部分はヴィム・ベンダースが撮っているらしい。大物ばかり。ここまで大物が総がかりになることが「映画では撮れない真実の姿」にこだわっている証拠なのかも。
- fbx********
4.0点
様々なすれ違い人生。 枯れてはいてもみずみずしさ満点。 老境の域に達しないと撮れないだろう。
- kmj********
5.0点
二十世紀最後の巨匠と云われ全盛期には世界三大巨頭とも言われたアントニオーニ監督作品だが、流石に衰えが見える。 ソフィー・マルソーは可愛いし、ヘアーまで見せてくれる。 芸術性の高い官能映画であります! ヴェネチア映画祭国際連盟賞受賞作品。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ヴェネチア国際映画祭第52回