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愛のめぐりあい

愛のめぐりあい

PAR DELA LES NUAGES/AL DI LA DELLE NUVOLE/BEYOND THE CLOUDS

110

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4.0

不可能な恋と見えない真実

1995年。ミケランジェロ・アントニーニ監督。タイミングがすれ違ってお互いの思いが届かない男女、尾行から殺人の告白へといたり物語と現実の狭間で苦しむ男女、浮気から危機を迎える二組の夫婦、コピーと本物の違いと神が邪魔する恋、という四つの話のオムニバス。いずれも恋の不可能性を描いています。不可能な恋を描くことで、その奥に真実のすばらしい愛があるのだ、ということがいいたいらしい。映画監督役のジョン・マルコヴィッチがそれらしきことを言っている。 おしげもない裸体が決していやらしくないのはいいけれど、それが「不可能な恋」を描くためというのはどうなのでしょうかね。光があふれた美しい映画ですけれども。 マルコヴィッチのほかにもソフィー・マルソー、ジャン・レノにイレーヌ・ジャコブ、さらにちょい役でマストロヤンニやジャンヌ・モローまで出演。映画監督(マルコヴィッチ)が映画作りと映画の内容について話すメタ映画部分はヴィム・ベンダースが撮っているらしい。大物ばかり。ここまで大物が総がかりになることが「映画では撮れない真実の姿」にこだわっている証拠なのかも。

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