浮き雲

DRIFTING CLOUDS/KAUAS PILVET KARKAAVAT

96
浮き雲
4.2

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(43件)


  • エル・オレンス

    4.0

    ネタバレささやかな幸せを噛みしめる夫婦の姿が魅力

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hor********

    2.0

    早撮りで撮ったような雑な映画に感じた。 のめり込める点が無い。 どす黒い底辺を這いずり回るような感じを出しつつも、お金は意外となくならないし犬も飼ったまま。 急にホワイトナイトが現れて取って付けたような成功譚。 リアリティがあるようで無い。 誰かの夢の中の話だろうか。 どうも一方的で同調できない。 最後を一緒に喜べと言われても無理。 こういう映画を良いと評価することは私にはできない。

  • npp********

    4.0

    ネタバレ希望が見えてくる

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • rec********

    5.0

    映画と生死を共にするとはこういう事

    大阪上本町にかつてあったACTシネマテークという映画館で観ました。併映作品は同じカウリスマキの傑作『コントラクトキラー』 この企画に巡り逢えた事実に何のさざ波も立たぬ者など一生映画を観るな、と当時は本気で思ったものでした。映画とはかくも自由でよいのか、という事を60年代の観客はゴダールで知ったように80年代後半〜90年代の観客はアキ・カウリスマキで知ったのです。

  • cil********

    3.0

    カウリスマキ作品にしては分かりやす過ぎる

    いい作品 でもファンにとっては普通過ぎて退屈かも

  • emi********

    5.0

    ネタバレ傑作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • vtc********

    4.0

    ネタバレシンプル

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • a24********

    5.0

    ネタバレ不人情と人情が交錯する夫婦劇

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • was********

    3.0

    わかる人にはわかる…のかな?

    とある映画イベントに参加した時に 「『かもめ食堂』好きなら是非」 と、勧められ観賞。 正直な感想としては 「え、これで終わり!?ポカーン…」 異空間に放り投げられたような、不思議な感覚でした。 夫婦でダブル失業とか、せっかく見つけた再就職先もろくでもなかったりと、結構な出来事が起こってるのに、登場人物が無表情で喜怒哀楽をあまり表さないので、全編を通して淡々と物語が進んでいくのが印象的。 クスりと笑える箇所や、なんとなく「かもめ…」を感じるシーンもあったけど、こちらの方が全体的にシュールで、登場人物の感情も読みづらい為、少しわかりにくい。 「かもめ…」のように、少しだけ非日常的で不思議でありながら、休日の午後にまどろんで観られるような、ほのぼのとした映画を想像していた私にとっては、少しイメージと違いました。(私にとって、主役のお三方が実に魅力的な役者さんである、というのも大きいと思いますが…) でも「かもめ…」も観る毎にどんどんハマっていったので、この作品も何度か観たら違った感想を抱くのかも。。 少し間を空けて、もう一度観てみようかな。

  • kih********

    3.0

    浮いた雲は苦手、見えにくい・捕まえにくい

    不景気の中で夫婦共に職を失って路頭に迷おうかという暗くて辛いお話。それは現代の日本でも同じで、同じような映画がいくらでもある。しかし、フィンランドのこの映画は随分とトーンが違う。それは何なのかと思う。  どうも、切羽詰ったという詰まり具合?のような気もする。だからといって、余裕があるという訳でもなさそうだ。遠く離れたお国柄かな。  映画の画面構成の印象かも知れない。色彩は明らかに違う。室内の壁の色に至っては、自分には色調が強過ぎて馴染めない。安らがない。会話が非常に簡略、というより殆んど喋らない。最低限の単語かフレーズで済ます。日常の会話がこうなのかどうかは知らないが、これまた緊張感がある。残虐な暴力行為からはカメラを外す。淡々としているようで、結構これが迫力になる。ストーリーは単純そのもの。非常に不思議な作品なのだ。フィンランドではこういう映画が流行っているのだろうか。  総じて、シンプルだ。余計なものは一切ないという感じ。清潔と言えば清潔。寒い感じさえする。もっとも、映画でなくても国土全体が寒いところだ。不思議な映画だが、もっと見たいという程でもない。北欧でこういう映画が見られているという理解で終りそうだ。(と言いつつも、このレンタルDVDにはもう一本、『真夜中の虹』という作品が収録されている。さて、どうしようか……。) (『浮雲』は成瀬己喜男の邦画。送り仮名「き」を入れて『浮き雲』となると洋画の邦題になる。邦画の『浮雲』も良く分からなかった。どうやら、ふらついて掴みどころのない浮いた雲というのが、私には苦手なのだ。)

  • ********

    4.0

    中流階級の転落と再出発

    1996年。アキ・カウリスマキ監督。老舗レストランの給仕長の妻と、路面で車の運転手の夫。そこそこの生活レベルを保っていた二人だが、不況で次々と失職。最初はプライドを持っていたが、なかなか仕事が見つからず、自前でレストランをしようにも資金がない。どん底でたまたま出会った妻のかつてのレストランオーナーが資金提供を申し出て、、、といういい話。 中流家庭がほんの些細なことでどん底まで落ちてしまうこと(夫の失職はカード)、いくら有能で意志が強くても幸運がなければ再就職は難しいこと、どこかに勤めていれば安心なのではなく、だれもが多かれ少なかれ自らを経営する視点をもたなければいけいなことなど、新自由主義以降の世界をそのまま描いています。 再出発を導いているのは、いくら金に窮しても金のために死にもの狂いにはならず、失業保険を受け取らないという矜持を捨てず、あくまでよいことを実践しようとすること。

  • e_s********

    5.0

    人生は、素晴らしい

    フィンランドの不況も、相当深刻なものだ… 夫婦共に失業してしまった… それから、ひたすら職探し… 延々と見せる職探し(^^ゞ  夫婦のやり取りが絶妙で飽きることなく見入った。 世の中、本当~~~にいろんな人がいるのだね。 良い人も、悪い人も… 当たり前だけど。 この夫婦は、まさに理想的!  おそらく、小さな子供がいたんでしょうね… 亡くなったのかな? その穴を埋める存在のワンちゃんが、ひたすら可愛い! 落ちる所まで落ちても、救いの手は差し伸べられる… きれい事かもしれないけど… カウリスマキ作品は雰囲気が良い。

  • じゃむとまるこ

    5.0

    掌中の珠というべき映画。

    庶民の哀歓を描いて映画を観る幸せを感じさせてくれる、人への愛おしさにしみじみとした情感を感じる映画です。 カウリスマキ「敗者3部作」の一本。 「過去のない男」「街の灯り」どちらも名作です。 どの映画も、とことん不幸の連鎖に見舞われ哀れをとどめますが、それでも人生悪いことばかりじゃない、小さな灯りが、ほら、見えるでしょう? という、人生ってたくさんの幸せは無くても、ほんの少しの灯りが見えればその手にぬくもりを感じることができ、ささやかでもそれが大きな幸せであることに気が付く。 そんなこもごもを、不運のつるべ落としの先に見せてくれる、しみじみとした映画です。 「浮き雲」はそんな中でも、ハッピーエンドの映画。 ストーリーはYahoo!さんの簡単な解説で十分。 ここでこんなに都合の良いストーリーはないだろう、というお話の運びですが、これこそがカウリスマキマジック。 どんなに不自然であっても、それを納得させてしまう手腕が素晴らしい。 常識的展開など面白くもなんともない、意表を突く運びであって、そこに独特の世界観を魅せてくれる、それこそが巨匠と言われるゆえんでしょう。 カティ・オウティネンをはじめとするカウリスマキ印の役者さんたちが、無表情に近い絶妙の演技、大袈裟な台詞も動きもなく淡々とお話が進むが、これまたカウリスマキ印の何か懐かしさを誘う音楽が日本人の心の琴線にバッチリで、飽きることなく・・・絶望的状態に、貧困のどん底にも奇跡の救いの手が。 その奇跡が本当にささやかな幸せ感に溢れ、映画って本当に素晴らしい、映画を観る幸せをしみじみ感じてしまう。 地味な映画ですが、実は計算されつくした画面構成、いつもの絶妙な配分の補色使いの色調、超絶地味な中年男女の心の機微がその美しさになかで役なのか、本人の持ち味なのかわからない自然さで描かれてゆく。 エンタメとは対極にあるが、これぞ映画、という魅力にあふれた、こんな映画が見たかった、と思わせてくれる。 カウリスマキ映画には、主要キャストと同じ情けない表情の犬が主要キャストの一員に、どの犬もカウリスマキカラーに染まり名演です。 この映画ではテリア犬が、なんと可愛くいじらしいことか。 端々までカウリスマキ印の愛すべき珠玉の一作です。

  • nak********

    4.0

    ネタバレ賛歌

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Kurosawapapa

    5.0

    「敗者3部作」レビューNo1 

    アキ・カウリスマキ作品、敗者3部作の第1章のテーマは「失業」。 バスの運転手と、レストランの給仕長をそれぞれクビになるという憂き目に遭った中年夫婦のラウリとイロナ。 その後、いくら努力を重ねても、不幸の連鎖が続きます。 そして、最後の最後に、2人は希望を見いだします。 ストーリーは比較的単調で、一様な流れ。 しかし、不思議なほど心に残る、絶対忘れられない映画となりました。 それは、カウリスマキマジックとも言うべき、演出のせいでしょう。 ・俳優達の無表情さ、 ・シンプルな演技、 ・シンプルな台詞、 ・シンプルなセット、 ・そして原色に近い色使い。 そのさりげない手法が、映画に独特な雰囲気をかもし出しています。 これらは3部作全てに見られる、カウリスマキ作品の特徴です。 そしてこの作品の中には、カウリスマキ独特のユーモアがあります。 それは、ぎこちなさや、無表情からくる笑い。 (表現が難しいので、是非、作品を見て体験してください) ・ 残りの全財産を賭けたギャンブルの一発勝負で、負けても無表情な夫婦。 ・いかにも弱そうなラウリの喧嘩。 ・奇跡的幸運話が訪れても意外にあっさりしているイロナ。 ・全てを見通しているような犬の存在、など。 “なにか普通ではない”という面白さで、決して大笑いするようなユーモアではありません。 カウリスマキは苦笑いを誘うようなユーモを取り入れながら、 厳しい状況であっても常に前向きで、弱音を吐かない夫婦を表現しています。 一生懸命な人間の、心の強さを感じさせてくれます。 そして決して大げさでない、質素なエンディング。 とても慎ましやかで、流れにのった理想的なエンディングでした。 一見単調のように見えますが、この独特のカウリスマキワールドが、この3部作のキーポイントです。 (敗者3部作レビューNo2に続く)

  • ass********

    5.0

    味わい深いラストシーン!

    少ないセリフですがstoryとマッチしていて、テンポがよく入り込めます。 フィンランドらしい淡い色合いとらしい音楽もかなり良かったです。 ラストシーンでの雲が晴れたかのように空を見上げる穏やかな感じの終わり方が最高でした。 北欧と東欧の要素が感じられる名作です!!

  • 一人旅

    4.0

    浮いたり、沈んだり・・・それが人生

    アキ・カウリスマキ監督作。 同時期にリストラされたレストランの給仕イロナ(カティ・オウティネン)と市電運転手ラウリの夫婦は生活をしていくため職探しを始める・・・。 ユーモア溢れる会話が印象的だ。 『まだ本棚のローンが残ってるわ』 『そんなのすぐ完済できるさ。そしたら本を買おう』 『嬉しいわ』 表情の変化なく淡々と語られるから思わず笑ってしまった。 イロナが昔の職場仲間を集めてようやく開業にこぎ着けたレストラン。 夫婦、給仕、コック、出資人の全員がお客第1号を静かに待ち侘びる様子が可笑しい。 レストランの外にあるメニュー表を、通りすがりの人々がチラ見し、立ち去っていく。やがて来店するお客第1号。その一人の客を複数の給仕が取り囲んで注文を待つ。客としてはプレッシャーだ。自分だったらその場の空気に耐えられそうもない(笑)。客の注文を受けるイロナも相変わらず表情は変えない。でもきっと彼女の内面は微かな希望と喜びに満ち溢れていたに違いない。 ハネケみたいに徹底的に突き放し、冷酷な現実を最後まで捨てない作風も良いのだが、カウリスマキのように最後に救いをちゃんと用意してくれる作品は温かい気持ちになれる分お得だ。 一度はどん底に落とされた夫婦の再生を静かに、そしてカウリスマキらしいユーモアを交えて描いたヒューマンドラマだった。

  • oce********

    4.0

    人生こんなもん

    起きてることは不幸な事ばかりなのに、見終わると幸せな気持ちになれるカウリスマキ作品。 運転手のラウリと給仕長のイロナの夫婦。 だがどちらも失職し、当てのない求職探しをすることに。 とてもシンプルだが思わず笑みがこぼれる。 場面ごとの転換が絶妙であり、明らかにダメな夫だが夫婦の絆は切れない。 最後に空を見上げるシーンなど、正に絵になりそうな構図だ。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレささやかなしあわせ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yso********

    4.0

    こういうの好きです

    ・「失業」とは、人間社会において生存条件であると同時に、尊厳に関わってくる重大な問題である。「職無くば人間の尊厳なし」というのも、決して言い過ぎではない。現実社会はたしかにそうなっている。 また、冒頭での災害のニュースや独裁政権下での不当な処刑のニュースで、自然や人間社会はどこまでも理不尽な存在であることが明示される。クワバラクワバラ。 ・マイカーや地下鉄など時代や経済構造の変化から赤字路線の継続が困難になったために市電の運転手をリストラされた夫ラウリ。同時期に、(銀行と結託した)企業買収により、給付長として働いていたレストランからリストラされた妻イロナ。二人は路頭に迷うことになる。 ・こうした理不尽な社会(世界)の中で、カウリスマキ監督の世界観が一種の救いを提示してくれる。それは、どんな状況に陥っても、絶望を超えているからだ。言い換えれば、深い絶望感を体感した上での境地としての「前向きさ」をひしひしと感じるのだ。それがじんわりと伝わってきて、「たしかにそうだなぁ」と共感してしまうのだ。 ・改めて出直すレストラン。ここはカウリスマキ監督の理想の空間(労働者の尊厳が集う場)であるのだろう。

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