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食神

食神

食神/THE KING OF COOKERY/THE GOD OF COOKERY

92

per********

4.0

格闘版 『ミスター味っ子』&『料理の鉄人』

『少林サッカー』で世界中を狂喜させたチャウシンチー。 次に観るべき作品というと、 続編の『カンフーハッスル』になりがちなのだが、 あと一つだけ、この『食神』だけは、観て欲しい。 『少林サッカ』が、『キャプテン翼』を実写化して、 バカ映画仕立てにしたものだとすれば、 本作は、『ミスター味っ子』を実写化して、 バカ映画仕立てにしたものと言える。 さらに、料理人同士を対決させて一世を風靡したTV番組『料理の鉄人』。 あれを本当に格闘ものにしたような感じだ。 かつて食神と呼ばれ、料理界に君臨していた主人公(チャウシンチー)は、 スポンサーと弟子の陰謀で、その地位を失う。 落ちぶれた主人公は、下町を廃人のように放浪する。 そこで、顔に大きな傷があるガラの悪い姉御おばさん(超不細工メイクのカレンモク)に出会う。 そこで、とてつもない斬新な食べ物「小便団子」を発明し、 裏切った弟子とスポンサーに復讐すべく、再び料理界に殴りこみをかける。 戦いに備えて、基礎から本格的に料理を学びなおすために、 少林寺(なぜ少林寺?)に修行に行くことにする。 出発の前日に、実はおばさんは隠しているが、主人公が食神だった頃の大ファンで、 顔の傷は、食神のポスターを破られたことに怒り、ヤクザに喧嘩を打ったときに出来たことを知る。 傲慢な主人公は、その話を聞いても「単なるファンだろ」と冷たく言い放つ。 そして、少林寺に入門するのだが、そこでは、想像を絶する試練が待ち受けているのだった。 本作で最も着目すべきシーンは、何といっても、 少林寺から帰ってきた後に、おばさんと久しぶりの再開をする場面だ。 ふらふらとした足取りでウツムキながら歩いていた主人公は、 ピンクのワンピースを着た女性と出会う。 期待しながら目線を上げる主人公。 顔を見たら、なんと主人公を追いかけてきたおばさんだった。 その次の瞬間、主人公は爽やかに走り去っていく。 その逃げ足の速いこと速いこと。 (ブスを見て一目散に逃げるというパターンは、チャウシンチーのお気に入りで他の作品でも出てくる) おばさんは、ジェットロケットのごとき勢いで追いかける。 この2人のチェイスが凄さまじい。 「ありえねー」の世界に大爆笑間違いなし。 そして、いよいよ、憎き裏切り者たちとの戦いの火蓋が切って落とされ、 またまた「ありえねー」のチャウシンチーワールドが繰り広げられる。 というわけで、 『少林サッカー』がツボにはまった方は、是非本作も見てください。

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