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ギャラクシーナ

kkk********

2.0

星になったプレイメイト

         時は         3008年        驚くべき進歩       を遂げた人類の科      学力は、惑星間の自由    な往来を可能にしたのである   そして今日も、宇宙ポリスが乗り  込むパトロール艇インフィニティ号は 銀河の星々に警戒の目を光らせるのであった・・ こんなカンジで幕を開けるこの映画。 一見してお分かりの通り、 『スターウォーズ』のメガヒットに端を発した ”スペースオペラ”のブームを受け 78年~80年代初頭にかけて乱造された 低クオリティなパロディ映画のひとつ。 監督のウィリアム・サックスは パッケージ紹介によれば ~ニューヨーク・フィルムフェスティバル他  全世界から25もの賞をかっさらった才人~とな。 監督第1作目がアノ『溶解人間』(笑)という事実は、 どうもなかったことにされているようだ。 そもそもが低予算のパロディ物だから、 壮大なスペクタクルや手に汗握る大活劇などは 到底望むべくもない。 暗幕に穴を開けた宇宙空間を 釣り糸で垂れたプラモの宇宙船がヨロヨロ進み、 ゴム臭が伝わって来そうなほどに、作り物感満載の バケモノをイヤというほど見せられる。 そして特筆すべきは、そのスベリっぷりだ。 パロディなりに終始、ウケを狙ってくるのはいいが ことごとくが、気の毒なくらい見事に笑えない。 あ。一個だけ、 秘宝”ブルースター”の名を口にすると どこからともなく「ワワワワー!!」とSEが入って 一同「???」と辺りを見渡す。。。 この連続攻撃はちょっと、笑ってしまったけど。 そんなこんなで、クズ映画の無縁墓地に 人知れず葬られるのが相応しい作品だったが、 ひょんなことで名を残すことになってしまう。 タイトルロールのセクシーアンドロイド ”ギャラクシーナ”に扮したドロシー・ストラットンは 元プレイメイト。少々田舎臭い、素朴なマスクに 均整のとれた抜群のスタイルが印象的だった。 1980年のプレイメイト・オブ・ザ・イヤーに輝いた後 意気揚々とハリウッドに乗り込んできたが、 本作が事実上唯一の出演作品となってしまう。 彼女のマネージャー兼ヒモであった夫との 痴話喧嘩の末に、射殺されてしまったのである。 (夫も直後に自殺) このスキャンダラスな顛末が大変注目を浴び、 更には関係者の証言と下世話な憶測を元にした 映画『スター80』(1983)が製作されるまでになった。 (ボブ・フォッシー監督、マリエル・ヘミングウェイ主演) 本作を観る限りでは、ほぼ台詞のないアンドロイドを 演じたドロシーの大根ぶりは相当のもので、 例え悲劇が無かったにせよ、 真の「スター80」になれたかどうかはギモンなところ。 ただ、惜しむらくは。 例えば、ジェーン・フォンダの『バーバレラ』のように。 また、綾瀬はるかの『僕の彼女はサイボーグ』のように。 映画そのものの出来がどれだけボロカスであろうとも、 ただ一点、溢れんばかりなヒロインの魅力を 監督自身が溺れながらも描ききることに成功していたら、 とんでもなくカルトになり得る題材ではあった。 南無。

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