レビュー一覧に戻る
ギャラクシーナ

カーティス

2.0

ギャラクシーナはかわいいだけに惜しい

スターウォーズに便乗して作られたスぺオペ映画の1つ。西暦3008年を舞台に、神秘のエネルギー鉱石「ブルースター」を巡る、宇宙警察と悪党との争奪戦が描かれます。 スぺオペとはいっても真面目な作品では全くありません。パロディ満載のコミカルな作風。『スターウォーズ』のような字幕から始まり、『スーパーマン』まんまのタイトルの出方に、突如『2001年宇宙の旅』の「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れたり、食事シーンでは『エイリアン』のエイリアン誕生シーンが模倣されたり、バーの店員が『スタートレック』のスポックそっくりだったり、悪党との決闘シーンがマカロニウェスタン風味だったりします。とにかくSFの有名どころ(SF以外もありますが)のパロディを無節操に行っているのですが、1つ1つのネタが安易なためか、安っぽいうえに面白くありません。 パロディネタ以外のギャグも滑りまくり。低予算丸出しの特撮と相まって、学生映画のような雰囲気があります。(もちろん悪い意味で、です。) そんな感じのしょうもない出来ではあるのですが、タイトルになっている女アンドロイド「ギャラクシーナ」はなかなかかわいいのです。見た目もさることながら、愛しの彼のために自ら発声機能や体温調節機能を設定したりする献身的な姿がいじらしい。演技が棒なのが難ですが、アンドロイド役なのでそれほど違和感は覚えませんでした。 残念なのは、スタッフが彼女のポテンシャルを引き出し切れていないこと。前述したギャグに尺の大部分が費やされているうえに、ギャラクシーナの登場シーンの演出が淡白で、彼女のかわいらしさに没頭できるような作りになっていません。 もし、ギャラクシーナのかわいらしさを突き抜けて描けていたら、『バーバレラ』や『スタークラッシュ』、『スペース・バンパイア』のように、いまなお愛されるカルトSFになれたかもしれません。そう考えると、実に惜しい映画です。

閲覧数166