あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(13件)
- tyo********
2.0点
ネタバレいまいち
このレビューにはネタバレが含まれています。 - was********
5.0点
20180915 ニューヨーク市警のベテラン刑事ブレナンが麻薬の売人を射殺する事件が発生。 事件を担当することになった元警官の新人検事補ライリーは、正当防衛を主張するブレナンの証言に疑問を抱くが……。 正義を貫こうとすればするほど、暗黒の闇の力の強大さを知ることになる、、、そんな若手検事補の、いわば出発ストーリー。 上司の指示に従って、正当防衛と疑いなき事件の担当を言い渡されたものの、証言を聞き取った時点で、既に怪しいことに気づいてから、誰が敵で味方か困惑していく辺りは、さすがルメットの心憎い演出か、脚本の面白さであろう。 決して大作ではないが、正義についての強烈な重みを考えさせてくれる秀作ではなかろうか。
- 一人旅
4.0点
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 シドニー・ルメット監督作。 ニューヨーク市警の刑事・ブレナンが引き起こした容疑者射殺事件を調査する新人検事補・ライリーの姿を描いたサスペンス。 ルメットらしい社会派サスペンスで、正義感に燃える検事補による事件調査を通じて警察内部の腐敗を浮き彫りにしている。『セルピコ』では正義側のアル・パチーノの独壇場だったが、本作では悪に身を染める刑事・ブレナンに扮したニック・ノルティが他を圧倒する強烈な存在感を放っている。保身のために無実の人間を闇に葬り、事件の調査を押し進める検事補・ライリーに詰め寄り脅迫めいた言葉を浴びせる。その際見せるブレナンの凄味のある表情が心底恐ろしく、とてもじゃないが刑事とは思えない。 主人公の検事補・ライリーに扮したティモシー・ハットンは、悪性が際立つニック・ノルティとは対照的にいい意味で平凡&無個性。主演にしては存在感が随分乏しいが、警察組織と検事局の腐敗など露とも知らない新人検事補の若さゆえの無知と、無知ゆえに正義を貫こうとする純粋な精神に溢れた演技を見せている。 また、ライリーの調査協力者バレンタインとチャッピーを演じたルイス・ガスマンとチャールズ・ダットン、ライリーの直接の上司である殺人課長・クインを演じたパトリック・オニールもそれぞれ存在感を発揮している。 物語はライリーの事件調査とブレナンの隠蔽工作を中心に進んでいく。調査過程でブレナンの関係者と思しき人物が複数登場するので、相関関係が少しややこしい。また、ライリーと元恋人・ナンシーの接触もある程度描かれてはいるが、これは蛇足だった。 そして、正義が悪を制裁する単純な図式ではなく、それ以上に、巨大な悪の力を前にどうすることもできない一検事補の無念と無力さに物語の焦点が当てられていることも特徴だ。すっきりしない結末ではあるが、全てを知った検事補の只ならぬ覚悟と決意を感じさせる終わり方は力強く、決して悲観的ではない。
- sig********
2.0点
2
- どーもキューブ
5.0点
「十二人の怒れる男」シドニールメット監督脚本、素晴らしい実録サスペンスだ。現職判事だった原作をルメットが緻密に描く。ニックノルティのふてぶてしさがたまらなかった。(「ノーカントリー」のジョシュブローリンに似てる)そして本作主人公の冷静に揺れるティモシーハットン。彼が何度も自分の正義を飲み込み、揺さぶられます。執拗にしつこく。アメリカの腐敗した何層にもかさなる泥。所々小ネタのリアルが実に良い、(狭い警察所内事情、ゲイとマフィアの癒着)ここまで踏み込むルメットの警察に対する視点は、執念にも感じる。まるでオリバーストーンの「戦争」に執着するがごとく、ルメットは人が人を裁く事に魂を込めるのだ。
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