作品レビュー(4件)
- UBUROI
4.0点
『ショック集団』『カッコウの巣の上で』といった、精神病院の中での抵抗を描いたものとしてその嚆矢といっていい作品。タイトルと共に背景で映し出される当時の精神病院のスケッチ画が雰囲気を出している。その絵から飛び出したようなセットがまた効果的。最初にカーロフ院長の病院から抜け出そうとして男が屋根から落とされ死ぬのだが、これは精神病でなく邪魔者として監禁されている。後にヒロインのアンナ・リーもこのようにカーロフによって閉じ込められのだが、そこには正気の元弁護士等があり、アンナ・リーもカード仲間に誘われる。それから病院改革に乗り出すそのストーリーは、フラー『ショック集団』ではなくフォアマン『カッコウの巣の上で』女性版といったところ。実は『TATARI』が本作の続編かと勘違いしていた。あちらは『地獄へつゞく部屋』のリメイク。
- gus********
3.0点
ネタバレカツラとまゆげ
このレビューにはネタバレが含まれています。 - bakeneko
5.0点
ネタバレお金を粗末にすると…
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mal********
2.0点
昔のホラー映画はタイトルだけで、十分に人を怖がらせる魅力があります。内容は意外とまともなサスペンスだったりすることも多いですが、本作もそのパターンの映画です。だから、ホラー映画だと思って観たら、少々期待外れかもしれませんのでご了承ください。主人公は精神病院院長ですが、この男は自分の地位と名誉を守るために患者を虐げ、利益に邪魔な人間を罠にはめて病院に強制収容させる人物ですが(かなりの悪党にも思えますが、演じるボリス・カーロフが吉本新喜劇の井上竜夫ばりのヅラを着用しているので、悪党感もかなり軽減されます)、私はむしろアンナ・リー演じるヒロインの口達者ぶりの方が、観ていて人間的にどうかと思いました。彼女のその性格が自身に災いを生み、結果的に多くの人を巻き込んで、悲劇を引き起こした要因になったわけですからね。(自分の審問会で人を小馬鹿にしたような振る舞いはダメでしょ?)そんなわけで、性善説が勝利した結末はOKですが、さほど爽快感も感じられない映画でした。
スタッフ・キャスト
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