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悪党谷の二人 (1969)

THE GOOD GUYS AND THE BAD GUYS

監督
バート・ケネディ
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  • みたログ 5

2.50 / 評価:2件

バディものはやっぱり面白いなあ

  • ser***** さん
  • 2008年4月9日 2時58分
  • 閲覧数 379
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 深夜、ふとテレビをつけたら地上波で珍しく西部劇をやっていた。ロバート・ミッチャムとジョージ・ケネディが共演、監督はバート・ケネディ。マニアなファンの間では確かにバート・ケネディの時代があった、と思い出して10数年ぶりに見直したこの映画。

 一般的に60年代後半の西部劇はクズだとされている。マカロニウエスタンにお株をとられ、ベトナム戦争の現実に西部劇の理屈が打ちのめされていた時代、それでも伝統の灯は消えずとばかりに、ちとばかりハメを外した様な西部劇を撮っていた監督、それがバート・ケネディ。「夕陽に立つ保安官」が一番面白いが、この作品も今見直してみれば実に面白いのなんの。クライマックスのドタバタはメル・ブルックスを思わせるハチャメチャぶり。それでもちゃんと西部劇のルーティンは外さず、とばかりに見せる粋なセリフと見せ場。バート・ケネディはもっと語られていい監督である。

 ・・・と、監督論はいいとして、この映画の面白さはやっぱりバディムービーであるという事だろう。バディ=相棒。何故かこの時代はバディものが多い。
 「明日に向って撃て!」「俺たちに明日はない」「真夜中のカーボーイ」等々、《アメリカン・ニューシネマ》と呼ばれた映画にはいかんせんこのパターンが多いのだが、この映画もまた主人公は二人。保安官と彼の仇敵だった悪党。この二人が何故か《相棒》同士となり強盗を追う事になる。そんな二人が何故相棒同士になるのか?
 答えは簡単。二人とも時代に取り残された《ご老体》だからである。

 時代の波はかつて勇ましかった人間達をも過去の人間へとおいやってしまう。代りに台頭するのが新しい人間達。そんな彼らにいつの間にか居場所を追われた二人が、それでも守り続けてきた人間の《尊厳》によって結びつき、ルール無用の若造達に一矢報いる。それは《ニューシネマ》という冠で、古い世代を蹴散らしにかかった新しい映画人に対する保守派の抵抗、といった感じにも見える。バート・ケネディは自分の個性を見せつつ、自分が古い世代に属する人間だとあえて知りながら、当時の流行であったバディものを使い、ニューシネマに対抗した・・・なーんて、映画マニア的論評なんざこの映画の前には何の役にも立たない(笑)。とにかく面白いんだもの、どうでもいいのだ!

 答えは一言。やっぱりバディ=相棒ものは面白いって事だけ。
 お互いに反目しつつ、それでも認め合う二人の人間。それが最後は協力しあって一つの事に立ち向かう。年を取った人間なら尚更面白い。ルール無視の若い強盗達の鼻を明かすその気分といったら(笑)。むしろ、今時のオジさん達に受けそうな映画だなあ。

 ま、ビデオ化も期待出来ないし、当然再放送も期待出来ない、わが国のお粗末な映画事情の中では、この映画を見てみろ、といってもムダなんだけど。つい、深夜にやっていた嬉しさからレビューしてみました(笑)。

 

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