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恐怖の岬 (1962)

CAPE FEAR

監督
J・リー・トンプソン
  • みたいムービー 13
  • みたログ 139

3.80 / 評価:45件

百点満点の娯楽映画

  • maxime_du_camp さん
  • 2011年6月19日 14時45分
  • 閲覧数 413
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

『マリリンに逢いたい』という日本の映画があった。見てはいない。グレゴリー・ペックのナンシーが可愛がる大型犬、不審者にはよく吠えるこの犬の名前がマリリンだ。八年前にボーデンが偶然目撃した暴行事件の被告で、パナマ帽と葉巻がトレードマークの前科者がマリリンに毒を盛る。ストリキニーネだ。死ぬ。監督は『ゼロの決死圏』『マッケンナの黄金』『ナバロンの要塞』の巨匠リー・J・トンプスン。犬が殺された夜、夫のペックは警官に状況説明している。毒入り肉を外から与えられたと。犯人はパナマ帽なのだが、ここでは証拠がない。毒は一人寝のベッドでうなされている。パナマ帽は、ケイディ、CADY。ペックは弁護士のボーデン。ケイディが雇う弁護士がグラフトンだ。グラフトンは、ケイティがさんざん警察につつき回されていることを人権侵害で訴えて来た。犬殺害もいいがかりだと。おかげで警察署長は立場上、ボーデン家警護の協力ができなくなる。そこで私立探偵チャーリー・シーバスの登場。これが、テリー・サバラスだ。ちなみにボーデンの親友でもあるちょっと弱気な警察署長がマーチン・バルサム。名バイプレーヤーそろい踏みで期待もどんどん高まってくるのだ。シーバスは、ケイティの尾行から仕事をはじめる。シーバスの運転席のバストショットと運転しながら女といちゃつくケイティのカットバック。ちゃちな尾行などケイディにはお見通しだ。「マックス・ケイディの最低のところが好き。これ以上落ちないというのは、女のとって安心なのよ」なんていわせながら女のアパートにしけ込んだ。シーバスはそこでケイディを「わいせつ行為」でつかまえようと警察を呼ぶのだが、女が殴られただけ。なんと驚くべきことに、テリー・サバラスの頭には髪の毛があるのだ!(拙稿「テリー・サバラスの輝き」参照)殴られ損の女は証言を拒絶し、いったんテリー・サバラスも退場となる。マックス・ケイディ、すなわちロバート・ミッチャムが弁護にはげむボーデンを裁判所に訪ねる冒頭、一家でボーリングを楽しんでいるところに現れるケイディ、そして女の証言も得られずと主人公はどんどん孤立化していく。ケイディの復讐はさらに執拗になって、波止場では娘のナンシーに狙いをつけて学校帰りに追い回すようになる。ここは、人違いの足音がナンシーに迫ってきてパニックになるというヒッチコック風のカッティングでサスペンスを最高潮に盛り上げている見所だ。作品全般のバーナード・ハーマンのスコアも切れ味がいい。後半になるが、ケープフィアーリバーでケイディを待ち伏せる作戦に打って出たボーデンの協力者、保安官補のカーセフが見張りをしているところを横から半裸のケイディが襲いかかる。声一つあげるゆとりもなくやられるのだが、ここに突然かぶさる恐怖(的)の旋律がすばらしい。要するに細部もたっぷり楽しめる百点満点の娯楽映画ということができる。ちなみに、毒という字は妻にそっくりだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 恐怖
  • 切ない
  • コミカル
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