狂乱のモンテカルロ

BOMBEN AUF MONTE CARLO

110
狂乱のモンテカルロ
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)


  • gar********

    4.0

    アンナ・ステンの愛くるしい魅力

    舞台は地中海。ポンテネロ国唯一の巡洋艦では、艦長のクラディー(ハンス・アルベルス)以下戦争もないのでヒマな限り。そんなある日、ポンテネロの女王様(アンナ・ステン)から「地中海遊覧のために軍艦をだせ」と命令が下る。小娘女王のいいなりになるかとばかりに、クラディーは命令を無視してモンテカルロへ遊びに行ってしまう。一方、命令を無視された女王もクラディーを懲らしめようとして、モンテカルロに向かい… 『会議は踊る』と並ぶシネ=オペレッタの人気作です。 酒と釣りと料理しかやることがない巡洋艦と保養地を舞台にした恋という、設定が毒にも薬にもならない他愛のなさではあります。正直、今見ると陳腐の極みです。しかし、ドイツがアメリカの大恐慌の影響を最も受け、国民の4人に1人が失業していた1931年にこの作品が制作されたことを考えると、暗い時代を生きる人々が映画に何を求めていたかに思いをはせてしまいます。ほんの束の間ではありますが、他愛のない映画を楽しんで失業の辛さや明日の食事に事欠く苦しさを忘れさせてくれたのだと思います。ただ人間を楽しませるだけでなく、元気や生きる希望を与えてくれる映画の力というものを感じます。 そんなこの作品の魅力はなんといっても音楽。エキゾチックでゴージャスな『モンテカルロの一夜』と行進曲『マドロスの恋』は、日本でも昭和9年にレコードが出て、大ヒットしたそうです。聞けば心ウキウキ、口笛でも吹きたくなってしまう楽しい曲です。 更に見所は、若き女王様を演じたアンナ・ステン。ロシア人形のマトリョーショカを思わせる愛くるしい表情とはねっ返りぶりが魅力的です。特に面白かったのが、ハンス・アルベルス演じるクラディーを追いかけてモンテカルロにやってきた女王様が、娼婦に変装してカジノに来るシーン。『男をオトす方法』というトンデモナイ本を真に受けて、様々なことを試みる所は笑えました。本の「ライバルに勝つ方法」という箇所を読んで、クラディーと踊る女のスカートを引っ張って下着丸見えにしてしまう所は、呆れてしまうほどです。 アンナ・ステンは、現在のウクライナの生まれで1920年代にはロシア映画で活躍し、この『狂乱のモンテカルロ』の後、ハリウッドの大プロデューサー、サミュエル・ゴールドウィンに招かれてアメリカに行きました。しかし、ゴールドウィンは「第二のガルボ」(このキャッチフレーズをマレーネ・ディートリッヒもつけられました)として、彼女を売り出そうとしましたが見事に失敗します。確かにウクライナという北国の美女ではありますがミステリアスで怒った顔が最も美しいと言われたガルボとは、まったく違います。淀川長治さんが「土臭い」と評したようにどこか野暮ったさも感じさせる彼女を、この作品の愛くるしい魅力を生かした売り出し方をしていればもう少し違ったかもしれません。 辛いことを吹き飛ばす楽しい音楽と愛くるしいアンナ・ステンの魅力が楽しめるオペレッタ映画です。

  • mor********

    4.0

    音楽映画

    確か主題歌が有名になった作品と思います。 「ほら男爵の冒険」のハンス・アルバース、「結婚の夜」のアンナ・ステン 「M」のピーター・ローレなどが出ています。 昔の映像なので画像や音の状態がよくなく本来のよさが 伝わらなかった感じがしました。 評価は、星4つにしておきます。

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