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悪徳 (1955)

THE BIG KNIFE

監督
ロバート・アルドリッチ
  • みたいムービー 2
  • みたログ 9

4.20 / 評価:5件

この頃の録音はレコードに直接刻み込むんだ

  • bakeneko さん
  • 2018年9月26日 15時29分
  • 閲覧数 239
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「喝采」や「成功の甘き香り」など映画&舞台業界をテーマにした作品の名手:クリフォード・オデッツの舞台劇:The Big Knifeのアルドリッチ監督による映画化作品で、ジャック・パランス、アイダ・ルピノ、ロッド・スタイガー、シェリー・ウインタースらが演技の火花を散らして魅せる“映画業界暴露劇+人間ドラマ”の力作であります。

嘗て気鋭の演技者だったチャーリー(ジャック・パランス)は、大手プロデューサーのスタンレーの製作する大味な映画に出るようになってから才能の枯渇に悩んでいた。
ある日トレーナーとボクシングに興じるチャーリーを…
辛辣なコラムニスト
彼の過去のスキャンダルの元凶の女たち
長期契約で駄作群への出演を共用するスタンレー
破局寸前の妻のマリオン
らが次々と訪れて来て…というお話で、
華やかなスターの裏にある-業界のドス黒い欲望とや権力と取引&スキャンダルとゴシップが容赦なく主人公を追い詰めてゆきます。

それぞれの役者たちの熱のこもった演技合戦で、観る者を一級の舞台劇の白熱した世界に惹きこんでくれる作品で、
カリスマ的なプロデューサーを迫力満点に演じるロッド・スタイガーと、
口の軽い売れない女優をさらりと演じるシェリー・ウインタースの、
どちらも絶妙な対照的な演技の見せ方にも唸らされます。

スターになりたかった夢を適えたが同時に演技者(芸術家)としてのアイデンティティを売り払ってしまった役者の自己崩壊を描いた“映画業界残酷物語”で、アメリカではコラムニストの地位がスター以上に高いことも分かりますよ(日本では映画評論家は、只の太鼓持ちですけどね…)

ねたばれ?
劇中の主人公が出ている映画は、「チャンピオン(1949)」が元ネタかな?

おまけーレビュー項目にないアルドリッチ監督の作品の紹介を…
の頃既にキューバ移民のプレイヤーが!
「ビッグ・リーガー Big Leaguer」(1953年 アメリカ 71分)監督:ロバート・アルドリッチ 出演:エドワード・G・ロビンソン、ヴェラ=エレン、ジェフ・リチャーズ、リチャード・ジャッケル、ウィリアム・キャンベル、ポール・ラングトン、フランク・ファーガソン

後に「ロンゲストヤード」や「カリフォルニアドールズ」といったスポーツ映画の傑作を撮るロバート・アルドリッチ初の監督作で、フロリダのニューヨークジャイアンツの新人選抜キャンプに応募してきた、多種多様な若者の奮闘の日々を活写した群像劇となっています。
「メジャーリーグ」シリーズの元ネタとなった、様々な境遇とキャラクターの青年たちの野球への情熱とプロへの切望を骨太な演出で捌いていて、老境に入ったスカウトコーチの渋みを魅せる:エドワード・G・ロビンソンやそのお転婆な姪:ヴェラ=エレンの華もスターの輝きを付加しています。

アメリカ中から馳せ参じた青年達の、人種&気質&境遇のバリエーションが面白く、まだ英語が話せなくて辞書を持ち歩いているキューバ移民の選手がロサンゼルスのチームのユニフォームを着ているなどの細かいシチュエーションでも愉しませてくれますし、2軍以前の対外戦では、外野にフェンスがないなど、当時の様子の再現も興味深いものがあります。

そして、様々な境遇と夢を乗せた最終試合で、それまで紹介してきたキャラクターたちの活躍を躍動的なカメラワークとカットで魅せる演出は抜群の面白さを生み出していて、初監督にして娯楽映画のツボを心得た演出に拍手するデビュー作となっています。

ねたばれ?
(結局一度も出して貰えなかった)最終試合の最初の予定ファーストは可哀想だなあ~

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