ここから本文です

去年マリエンバートで (1960)

L' ANNEE DERNIERE A MARIENBAD/L' ANNO SCORSO A MARIENBAD/LAST YEAR AT MARIENBAD/LAST YEAR IN MARIENBAD

監督
アラン・レネ
  • みたいムービー 159
  • みたログ 272

3.97 / 評価:88件

揺れ動く真実と男と女

  • 一人旅 さん
  • 2013年12月12日 22時31分
  • 閲覧数 1995
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

第22回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。
アラン・レネ監督作。

館で男は女に話しかける。去年マリエンバートで一度会っているというのだ。しかし女にそのような記憶はなかった。男が事の真相を少しずつ説明していく中で、女の意識に変化が訪れる・・・。

時系列がバラバラである上に、男が説明しながら映し出される過去の記憶映像が真実なのか偽なのか判別できない。苦痛レベルの退屈さだったけど、分かったような分からないような・・・。

真実というのもは案外脆弱で、個人個人の認識に依存するものなのかもしれない。
例えば、目の前に一つのリンゴがあったとする。「リンゴがある」という事実は人間が視覚を通じて脳で認識した結果だ。人間の認識なしに、リンゴ単体での存在を証明することは出来ない。
この映画で言えば、男が去年実際に女に会っていたとしても、あるいはそうでなかったとしてもそんな事はもしかしたら関係のないことなのかもしれない。そう考えてしまえば、男や女が見せる記憶の断片が真実か幻想か判別しづらくしていることにも納得できる。
真実は人間の認識によって初めてもたらされるものだから、「会った」「会わない」それぞれ単体で真実と成り得るとは思えない。男の主張する「会った」という認識(真実)を女も共有してしまえば、それはもう真実なのではないだろうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 不思議
  • 不気味
  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ