あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(403件)
- rxg********
5.0点
なんていう仏教的な悟りの言葉を体現しているかのようなギルバートの毎日。それでも彼の顔に悲愴感はなく、どちらかというとむしろ爽やか。弟がどんなに面倒かけても、世間が母親をどんなにバカにしても、グチ一つこぼさずひたすら縁の下からフォローし続ける24時間。こんな善人いるの?というくらいのイイ人キャラですが、こんな狭い社会にもかかわらず隠れて人妻と不倫関係にある。とはいえ、ズルズルドロドロなわけではなく、人妻ベティの熱の入り方に比べてギルバート側はなんだか息抜き程度の淡白さ。感情をストレートに表に出さないのはどうやら、自宅の地下室で自隘して果てて母親の過食と異常な肥満の原因にもなった父親譲りの性格らしい。それを、トレーラーハウス生活を送る通りすがりの個性的な少女ベッキーに見透かされもする。弟を差別することもなく優しく受け入れてくれるベッキーと交流することで、そんなギルバートに、自我の奥底に隠蔽していた感情が表に染み出してくるような変化が起こり始めた弟の18回目の誕生日間際の数日間の人の生き死にと、そんなカツカツで単調で煩わしい生活にあっても家族を最優先する4人の兄弟姉妹が織りなす騒がしい日常が、自己肯定感が世界の中でも最下方にあるに違いない日本の観客に猛省を促すサプリメントになるに違いないと思わせる名作だと思います。 ジョニデってこんなに爽やかな風体だったのか、、、と再認識するとともに、デカプリオの長い芸歴の年輪に敬意を払いたくなった2時間でした。 いやしかし、ラストの一年後のベッキーとのごく短い再会シーンが、こんなにも救いと希望に満ち溢れた感情を呼び起こすとは、映画ってほんとに面白いですね!
- hik********
3.0点
タイトルのギルバート・グレイプというのは、ジョニー・デップ演じる主人公の名前。 複雑な家庭環境を抱えていた青年の、淡くも切ない青春映画となっています。 特筆すべきは、知的障害者を演じた若き日のレオナルド・ディカプリオ。あまりにも自然な演技には唸るほかありません。 アカデミー賞にもノミネートされましたが、惜しくも結果は「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズに軍配が上がりました。 そしてディカプリオは、以降、アカデミー賞を受賞するまで20年間も苦悩することに。
- 横浜 太郎
4.0点
現代日本にも置き換えられるテーマ。 最後は仰天するけど、若い人に一度見てもらいたい。
- JUNJUN
5.0点
まず、ジョニーデップとディカプリオの演技、特にディカプリオが素晴らしい。 すごい俳優さんなんだなと、改めて思いました。 映画の内容は、素敵な子供達、特に長兄を主人公としてその周りの兄弟や母親などを描いている。 みんなそれぞれに悩みや葛藤もありながら、頑張っている姿に感動。 考えさせられる映画でした。
- beautiful_japan_
5.0点
ネタバレ家族の不条理
このレビューにはネタバレが含まれています。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
LA批評家協会賞第19回