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キング・オブ・コメディ

キング・オブ・コメディ

THE KING OF COMEDY

109

rin********

5.0

ネタバレ妄想のプレゼント

観客の数だけ答えがある。 結末を受け手へ委ねるような作品がありますが、この映画では作り手から受け手へ妄想の受け渡しが行われています。 特にラスト。どう捉えたか他の人に聞きたくなるような結末は必見です。 ちなみに筆者は初見では現実。数年後、再び観た時は妄想。結末の捉え方も変われば観賞後の後味も変わる。それがこの映画の唯一無二の魅力ではないでしょうか。 妄想と現実が作中で繰り返し行われ、現実と妄想の境界線に戸惑うのは観客だけでなくロバートデニーロ演じる主人公のパプキンも同じで瞬く間に作品の世界に没入する。 映画がタイトルと概要だけでコメディに分類されているのは異論を唱えたいところです。関係各位の皆様、よく観てください。 気楽に眺めて笑えるような映画ではなく、啓蒙的な作品です。 秀逸な脚本と奇怪なキャラクターを演じるデニーロの技量に圧倒されるだけでなく、受け手である私たちの眼が試されているんですよ。 そのことから考えると映画をあまり観たことのない人にはオススメできないかも知れませんね。 マニアにはたまりませんが。

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