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クォ・ヴァディス (1951)

QUO VADIS

監督
マーヴィン・ルロイ
  • みたいムービー 9
  • みたログ 91

3.55 / 評価:31件

お魚マークの秘密結社!

  • bakeneko さん
  • 2010年3月3日 15時24分
  • 閲覧数 3113
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ポーランドの作家ヘンリク・シェンキェヴィチによる1896年発表の歴史小説“クォ・ヴァディス: ネロの時代の物語”(Quo Vadis=(あなたは)どこに行くのか?:『ヨハネによる福音書』13章36節からの引用)の最初の映画化で、キリスト没後30年のネロ皇帝の時代のローマを舞台にした、“宗教&歴史スペクタクル”の力作であります。

えー、オリンピックを観ていてメダル争いに狂奔加熱するマスコミに、元祖オリンピックでの最多メダル獲得記録保持者である“第5代ローマ皇帝ネロ”を連想してしまいました(へそまがりですから)。
=主催者の権限を利用した驚異の“出来レース”で、途中退場した競技でさえも優勝して1800以上の優勝が記録されているとか…(何だかメダル数に拘るのが馬鹿らしくなって来ませんか)。
で、この“悪名高い自己中皇帝”のローマ時代の、頽廃した社会と支配層の崩壊と揺籃期のキリスト教の伝搬を、虚実を取り混ぜた群像歴史スペクタクルとして魅せてくれるのが本作で、映画全盛期の力技を堪能出来る作品であります。
ローマのチネチッタスタジオの巨大なセットと雲霞のごときエキストラの人波は、今では再現出来ない贅沢なものですし、ドラマの中心となっている英国俳優陣の名演も素晴らしいものがあります。特にまだあまり太っていなかったピーター・ユステイノフが演じるネロは実在感たっぷりで、“権力と贅沢にスポイルされた人間”を見せてくれます。デボラ・カーも美しさの盛りですし、歳を経て渋くなったロバート・テイラーが物語を理性的に締めています。
そして、キリスト教が新興宗教として客観的に描かれるのが出色で、“多神教社会に対するテロリズム集団”という権力者側の解釈の仕方はさておいて、“良いことを言っているんだけど、ちょっとこいつら非現実的で過激だなあ”というローマの将軍である主人公の冷静で現実的な行動と心理は、現代の日本人である私たちには最も常識的に思えます。
クライマックスの“ローマ大火災”や“キリスト教徒の迫害”の映像スペクラクルは圧巻ですし、実在の人物達(キケロ、ペトロニウス、ポッパエア、ペトロ、パウロ)のさもありなんと言った人物造詣も歴史ファンには楽しい一大歴史絵巻であります。

(巷説も含めて)歴史と宗教の勉強を楽しめる作品でありますし、後の「ベンハー」や「クレオパトラ」等のローマ歴史劇の元ネタシーンも見つけることが出来ますよ。

ねたばれ?
1、 巷説では“放火の下手人”とされるネロですが、実際は違う様です。
2、 逆さ磔って、まともな方向よりもキツそう。
3、 何匹かはきちんと持って返って喰べるのね♡

詳細評価

物語
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