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草の上の昼食

草の上の昼食

LE DEJEUNER SUR L'HERBE

93

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3.0

「幸せとは自然の理に従うこと」

人工授精推進派の科学者が、南仏の輝かしい風景と、そこで出会う健康美に溢れた女性との恋を通じて、自然な愛に目覚める。 主人公・アレクシ(ポール・ムーリッス)が言うセリフ=「幸せとはおそらく自然の理に従うことなのだ」、これが本作のテーマをよく表現している。 自然>科学の単純な図式はやや退屈であるが、南仏カーニュのまばゆい自然描写(陽光・水・緑)とアレクシが恋する田舎娘・ネネット(カトリーヌ・ルーヴェル)の素朴だが健康的な美しさが欠点を補い、最後は暖かい気分になる。 特にカトリーヌ・ルーヴェルがヌード(といっても後姿だけど)を見せるシーンの溌剌としたエロスは格別である。ピクニック中、山羊をつれたお爺さん(=牧羊神)の吹く笛の音を合図に、みなが本能的欲求に従い動き出す場面が面白い。 ルノワール的多幸感に溢れた佳作。

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