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グライド・イン・ブルー (1973)

ELECTRA GLIDE IN BLUE

監督
ジェームズ・ウィリアム・ガルシオ
  • みたいムービー 32
  • みたログ 41

4.20 / 評価:20件

まぁビックリ?! 傑作だったのね!

  • yos***** さん
  • 2008年5月31日 3時50分
  • 閲覧数 422
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

実は、私シカゴの昔からのファンです。当時は熱烈でした。初来日の武道館にも行ってます。
でも、この映画は今の今まで観ていませんでした。公開当時どうしても行けなかった。
この映画の製作された1973年頃Chicagoはちょうど「Saturday In The Park」が世界中で大ヒット。第一期黄金時代真っ只中でした。この映画を撮ったJ.W.ガルシオは8人目のChicagoと言われた当時のChicagoのプロデューサーです。
日本公開1974年。土曜の夕刊の下半分を占領した新聞広告。大宣伝です。
私は思いました。「J.W.ガルシオやChicagoのメンバーはスターになったら映画まで撮って…。『イージー・ライダー』を意識したアメリカン・ニュー・シネマ?。ちょっと図に乗っちゃってるんじゃないの?。もし観に行ってすごい駄作だったらどうすればいいの?、せっかく大好きなのにキライになっちゃうかもしれないじゃない…、そんなの困る。危ない橋は渡るの止めよう。だから観に行くのは止そう。」そんな愚かなファン心理が働いて観られなかったのです。
その頃から既に35年が経ちました。Chicagoも若者のロックバンドから熟年のAOLバンドになってしまい私も超オバさんになりました。今この「グライド・イン・ブルー」を観てもファン心理に囚われることなく一映画ファンとして公平に観ることができたと思います。 余計な話はもう止めます。
さてこの映画。傑作だったんですね。ビックリです。
5~6年でお金が貯まった音楽系の人が、夢だった映画の監督をして世に出したっていうだけの自己満足映画だろうなって覚悟していたのです。
まず、映像が素晴らしい。撮影は「明日に向かって撃て!」でアカデミー賞を受賞し、この映画の後も何度もノミネートされたコンラッド・L・ホールです。アリゾナの広大な砂漠と岩山、空の青さ、埃っぽさ、美しいです。
そして脚本や演出。前半でのくそ真面目で女好きでダサーい白バイ警官の主人公(ロバート・ブレイクが背が低いからまたいい)や、いい加減でノホホンとした相棒がどことなく滑稽に描かれているので、後半のシリアスで悲劇的な部分がより強調されて上手いと思いました。最後のシーンは「これぞアメリカン・ニュー・シネマ」という感じに仕上がっています。また、当時のヒッピーやライダー達の雰囲気がよく掴めています。
音楽は音楽プロデューサーが本業の人の作品ですから当然素晴らしいです。やはり各曲がとてもChicago的です。オープニングとエンドクレジットの曲は特にいいと思います。映像やストーリーとマッチしていて必聴です。映画を鑑賞した後曲だけで聴いても映像が浮かんでくるようです。
監督はこの映画を撮ることができて本当に嬉しかったんでしょうね。どのシーンを取ってもこだわりを持って妥協をせずにとても丁寧に演出をしています。嬉々として監督している姿が目に浮かびます。
音楽的才能のある人は、映画的才能もあるんだなぁ、と感心した映画でした。
そうそう、映画の中にChicagoのメンバーが4人出ています。ヒッピーの豚小屋のリーと刑事に殴られるウォルター。お店のガラスに突っ込むピーター。そしてバンから主人公にライフルを発射するテリー。彼はこの数年後ピストルの事故で亡くなってしまいました。
熟年の人には懐かしく、若い人には新しい、とても素敵な作品です。

詳細評価

物語
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