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グリード (1924)

GREED

監督
エリッヒ・フォン・シュトロハイム
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3.95 / 評価:19件

なくならない欲望

  • 文字読み さん
  • 2009年1月25日 14時52分
  • 閲覧数 266
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1924年。エーリッヒ・フォン・シュトロハイム監督。鉱山の善良な一人の男が、美しい女性を自分のものにしたいということから身を滅ぼしていく話。隠されていたグリード=貪欲が現れて男を支配する。

最後には、生きるか死ぬかの砂漠でさえ金貨を求めて殺しあうかつての友人、その死体と手錠でつながれて死を待つのみ、というおぞましいシーンで終わります。欲望はなくならない。しかし、一番印象的なのは結婚生活の描き方です。

出会いから、男の抑えがたい性欲が眠った女にキスするという行動をとらせています。女は男の求婚を拒み、どこか男を恐れているようですが、籠のなかの鳥が説明的に提示されているのだから、「この男に捉われる」ことへの恐れのようです。その後、宝くじにあたった女がどんどん吝嗇になって金に汚くなっていくのは、奪われたものを取り戻すことでしょう。性を奪われて金を取り戻す。だから、この男女の結婚はお互いの一方的な貪欲=グリードが重なっている「呪われた結婚」なのです。結婚式の日の窓の外では葬式が行われている!

それがうまくいっている間は、男のひざに乗る女の構図が二度も描かれています。一体となった「貪欲カップル」。しかし、もちろんそれは崩れていき、男は酒におぼれ、女は狂気に迷っていく。無欲にしか見えない男をわざと堕落させていくような、おそろしい映画です。

汽車と電車、雨の中のキス、女の指をかむ男など、印象的な場面がたくさんあります。

詳細評価

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