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グリード (1924)

GREED

監督
エリッヒ・フォン・シュトロハイム
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3.95 / 評価:19件

貪欲の末路が凄まじい『死の谷』を映画化!

  • hoshi595 さん
  • 2010年5月27日 3時27分
  • 閲覧数 921
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

原版は9時間を越え4回も編集された結果129分の映画と
なった曰くつきの作品。

監督兼共同脚本は、本物にこだわり莫大な製作費を使う
ことで有名だったエリッヒ・フォン・シュトロハイム。

物語は、鉱山で働く純朴な男が巡回歯科医の助手になり
旅をするうちに技術を身につけて行く所から始まる。

原作は、アメリカの自然主義作家フランク・ノリスの
『死の谷』で、クライマックスの舞台にもなっている。

9時間のドラマであれば、現代なら12話程度のTV
ドラマと同じなので映画では到底無理な長さである。

カットされた本作品は、当然ながら不自然な個所が
目立つ。ストーリーを追うのが精いっぱいで細部に
施された緻密な演出を味わう暇はない。

サイレント時代に、このような大作が作られた事は
驚きだが、台詞がなくてもモノクロでも、作品の質
は伝わって来るから不思議だ。

1908年時代のアメリカで、一ドル銀貨の時代に宝くじ
で5000ドル当たったりして人生が狂っていくのは、
現代でも起こりうる事で、人間の強欲さが良く描かれて
いる。

最後は、マカロニウエスタンの決闘のシーンを見ている
ようで、追う者と追われる者の立場を越えた意地が衝突
する。

”死の谷”の撮影でスタッフに死者が出たというから、
リアリズム完全主義の象徴の様な作品である。

淀川長春総監修『世界クラシック名画100選集』の
DVDでは懐かしい淀長節の解説が入っている。

今も昔も変わらぬ”人間の性(さが)”を見せられると、
技術革新は素晴らしくても、人の心は成長していない
のではと疑いを持ちたくなる。

画質に難があるのは残念だが、古典の名作の一つには
違いなく、迫力が伝わって来る作品である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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