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狂った夜 (1959)

LA NOTTE BRAVA

監督
マウロ・ボロニーニ
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  • みたログ 14

4.50 / 評価:12件

コロッセオの辺りは昔も今も…

  • bakeneko さん
  • 2017年3月24日 15時03分
  • 閲覧数 543
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ピエル・パオロ・パゾリーニの脚本を、マウロ・ボロニーニが監督したもので、ローマ周辺で生きる下層民の若者達の暴走の一夜を通して、高度経済成長期のイタリアの貧富の差を浮かび上がらせていきます。

ローラン・テルズィエフ、アントネラ・ルアルディ、ロザンナ・スキャフィーノ、フランコ・インテルレンギ、エルザ・マルティネッリ、アンナ・マリア・フェルレーロら、イタリアの若手俳優に、フランスからジャン・クロード・ブリアリ&ミレーヌ・ドモンジョを加えて、ローマ近郊の無軌道な若者達の狂騒の顛末を見せて行く作劇となっていて、娼婦同士の諍いから始まって→銃を盗んだ若者達が娼婦を拾ってデートを装って故買屋に売りつけに行くが、そこでは故買屋の女房の葬式の最中で…という予想外の事象の転がりから、無軌道に二転三転する状況と加減する仲間達の同行を活写しつつ、経済的成長の影にある若者の失業問題と治安の悪化を提示しています。

貪欲に金を求めるのだが、すぐに使ってしまうという刹那的な経済観念のなさが“若者の衝動と焦燥”を浮かび上がらせていますが、そこはイタリア! 絶望的な貧富の格差の壁を描きながらもどこか吹っ切れた開放感も感じさせます。

若く、才気闊達だった頃のパゾリーニの脚本が光る作品で、2年後の監督作「アッカトーネ」と比較すると、後作により苦い現実性が表されていることに、作者の変化を見ることが出来ますよ!

ねたばれ?
1960年代の通貨の固定相場では1リラ=0.60円。従って10万リラ=6万円。当時の物価は現在の1/10だから現在の50万円くらいの価値があります。

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