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クレールの膝 (1970)

LE GENOU DE CLAIRE/CLAIRE'S KNEE

監督
エリック・ロメール
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3.75 / 評価:20件

「六つの教訓話」第5話

  • 一人旅 さん
  • 2019年7月13日 16時47分
  • 閲覧数 140
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

エリック・ロメール監督作。

「六つの教訓話」シリーズの第5話で、湖畔の別荘を訪れた男が婚約者以外の女性達と出逢い心を動かされていく様子を描いています。

結婚を目前にした男:ジェロームが、湖畔の別荘を訪れる。そこで彼は小説家の女友達:オーロラと偶然再会する。すると、旧知の夫人の次女:ローラがジェロームの前に姿を現す。さらには、夫人の父親違いの長女:クレールも後から合流してきて―という流れを踏んだお話で、婚約者との結婚を間近に控えた中年男が旧知の女性&初対面の女性達との関わりの中で、ささやかな恋と欲望に突き動かされていく様子を、ロメールらしい瑞々しい湖畔の美風景の中に綴っています。

中年男の恋愛哲学&恋愛実験といった趣きの作品で、婚約者がいるにも関わらず、他の女性達を相手に自己流の恋愛ゲームを楽しむ男を描いています。婚約者への揺るぎない愛情を確かめるため、罪悪感など気にせずに自ら女性達に接近していく―という日本人の感覚では理解し難いフランス的恋愛感覚が詰め込まれた小品で、当たり前のように女性の体に触れる、唇にキスをするといった男の行為には、“婚約者以外の女性を好きになることはない”―という男の自信が表れています。しかしながら、特に気になる若い女性:クレールに対しては不覚にも憧れと欲望の感情を微妙に滲ませてしまっているのが、人間の抱く恋愛心理の本質(理性でコントロールの利かない部分)を絶妙に突いています。“クレールの膝”という肉体の一部分が男の欲望の対象として象徴的に捉えられる描写が、トリュフォーの『恋愛日記』(77)を少し連想させる、理性では語れない男のフェティシズムが感じられる作風となっています。

蛇足)
いくら理性と論理を盾にしても、日本人の感覚からすれば男の言動は100%浮気に該当すると思う。

詳細評価

物語
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音楽

イメージワード

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