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黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 (1988)

THE DEVIL 731, MEN BEHIND THE SUN/MANCHU 731 SQUADRON/MEN BEHIND THE SUN

監督
ムー・トンフェイ
  • みたいムービー 9
  • みたログ 48

3.18 / 評価:17件

反日とは呼べない映画

  • pop***** さん
  • 2017年8月22日 11時49分
  • 閲覧数 944
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ご存知の通り、ネット上でかなり物議を醸している作品である。本物の死体が使われていたり、ネズミに火をつけて走らせたり、とにかく常識では考えられない造りがウリのカルト映画だ。
しかし実際に見てみると、想像以上に完成度が高く、いい意味で驚かされる。

映画は全編に渡って日本軍側の視点から描かれる。それも非常に凝った描写がされており、本当に香港映画かと疑うほどだ。
内容もひたすら残酷な実験シーンがある訳ではなく、子供達(少年兵)がキャッチボールをしたり、実験に従事する人間の葛藤を描いたりとメリハリがある。登場人物も人間味があり、サイコパスが滅茶苦茶やるような雑な映画でもなければ言うほどグロくもない。グロさで言えばソウやファイナルデッドコースターの方が圧倒的に上回っている。

この映画は恐いのだ。それもどのホラー映画とも似つかない恐さだ。戦争の光が当たらない闇の部分を描ききっている。
もっとも、731部隊の話ははっきり言ってフィクションであり、現実に行われたとは言い切れない作り話なのだが。
しかし、本当に無かったと言い切れない話でもある。

世間知らずなネット右翼や国粋主義者は、日本人は世界一優れていて、戦争も正義の為にやって、残酷な事は一切しないと言い張るが、そんな都合のいい話は絶対に無い。戦争ともなれば尚更だ。
ナチスどころかロシア、アメリカでさえ公に出来ない事の一つや二つ必ずやってきている。勝つために手段を選ばないのが戦争で、それに例外は無いのだ。
この映画で描かれる残酷な人体実験も世界のどこかで行われていたかもしれないし、頭ごなしに否定は出来ない。

この映画を反日だと批判する人間も多いが、むしろこのテーマを扱う作品としては理性的で、日本人を特別悪者にしたりはしていない。反日呼ばわりはかなり的はずれな意見だろう。

カルト映画のレッテルを真に受けず、一度目を通してみると良い勉強になるだろう。セットの質や役者の数からしても、相当力の入った作品だと言える。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
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