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黒い罠 (1958)

TOUCH OF EVIL

監督
オーソン・ウェルズ
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3.72 / 評価:81件

熱い友情ゆえの裏切り行為

監督、俳優として圧倒的な存在感を出すオーソン・ウエルズの隠れた傑作とのこと。

正直「市民ケーン」はかなり昔に見たので、凄さがいまいちわかりませんでした。
でも「第三の男」でウエルズ演じるハリー・ライムが登場しただけで映画の雰囲気や
テンポ、ムードを一瞬にして変えてしまったあの存在感は驚いたことは覚えています。

そんなウエルズの監督、出演作品。
この「黒い罠」という映画、いろんな映画で出てきますよね。
主人公が映画館でこの映画を何回も見て、次のセリフ覚えてるシーンや、
冒頭のワンシーンワンカットについて語り草になってるシーンなど
さまざまな映画で3~4回くらい見た記憶があります。

中盤ちょっと中だるみ感がありましたが、
ストーリーも映像も全体的にダークな感じでまとめられていて、いい雰囲気。
そこに印象的なピアノのメロディや終盤の殺人シーンのマンボみたいな曲など、
一見映画の世界観と異なった選曲が実にあってて盛り上がる、不思議です。
特にマンボが流れるシーンの緊張感は、ついたり消えたりする照明との相乗効果で
すごい!の一言です。

なんといっても、オープニングのワンシーン・ワンカットにはビックリ。
時間にして4分くらいの長回しは、思わずもう1回、もう1回と見たくなるほど、
ミーハーな映画好き心をくすぐられます。
他にも2シーン位、長回しのシーンがあったように思いますが、
監督の映画作りへのこだわりが感じられました。

出演陣はみんな熱演なんですが、ウエルズの圧倒的な存在感に喰われてます。
「撃ち損ねたんじゃない、前を向かせたかった。後ろから撃ったりはしないぜ、
 逃げない限りはな。」
かっこいい~、あの名優チャールトン・ヘストンでさえ霞んでみえました。
唯一、マレーネ・デートリッヒだけが少しの登場ですが、負けない存在感出てました。

ストーリーは、タイトルにも書いた友情ゆえの裏切りがテーマかな?
ウエルズが流した涙と、落ちた帽子で撃たれた相手に気づいた時の表情、
最後のマレーネ・デートリッヒの言葉がそれを物語っていたように思いました。
(ちょっと深読みかも)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • かっこいい
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