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悪魔の植物人間 (1973)

THE MUTATIONS/THE FREAKMAKER

監督
ジャック・カーディフ
  • みたいムービー 1
  • みたログ 31

3.36 / 評価:11件

貴方の正常と彼の正常

  • むびず_えぬぴー さん
  • 2008年12月3日 2時08分
  • 閲覧数 443
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

 大学で教鞭を振るうノルターは、フリークスの助手リンチと
共にその理想を求め、密かに新たな生命を生む研究を行っていた。
 しかし実験の失敗により生み出されるフリークス。
 リンチはそのフリークスを引き取り見世物としていたのだが、
ノルターの大学の学生を実験に使った事から、学生トニーが
見世物小屋に何かが隠されていると気付く。

 夜中に見世物小屋にしのび込み、秘密を探るトニー。
 しかし彼に降りかかる悲劇の歯車はすでに動き出していた・・・。

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 深夜放映される事が似合う、そんな作品です。
 実際、過去にTV放映も何度かされているはずなので、
放送を見たという人もいると思います。

 なぜ「過去」と言うかといえば、障害を持つ人々が
「見世物」として出演しているので現在の放送は難しいだろう、
という事です。
(過去も結構カットされたのかもしれませんが)

 個人的には過度に目を塞ごうとする姿勢に共感しませんが、
確かに全ての人が快く思う作品ではないかもしれません。

 ただ残念なのが、それによって作中の彼らの「優しさ」まで
カットされてしまう事です。

 作中の彼らは、自分を認める強さと人を助ける優しさを
持っています。
 それは本作の引き合いに出る映画【フリークス】と通ずる
部分ですが、こういった感情を表現する事で、見た目だけではなく
相手の中身を認めようとする気持ちを、人は育んでいく様な
気がするのですが・・・。

(それは只の綺麗事で、現実はもっと厳しいのかもしれません。
 やはり製作側が意図したよりデリケートな部分なのですね。)

 とかくそれに目が行きがちなので、本筋に話を戻しましょう。

 物語は非常に定番に則った「マッドサイエンティスト」物です。
強いて言えばノルターは己の理想を心から信じているだけで、
決して「マッド」ではない事ぐらいでしょうか。
 
 もちろん行為は正常ではありませんが、それほど強く
自分の考えを信じていると言う事でしょう。

 その物語のオーソドックスさは全編にわたっており、
クライマックスも定番どおり、オチも恐らく想像する通りです。

 そう言うと非常につまらない作品のように思われそうですが、
シンプルなだけにテンポも良く、面白い作品だと思います。
 
 確かに見世物小屋の件は彼等の紹介に徹して凡庸ですが、
作品自体は見せ方も上手く、特にその作り物感溢れる植物人間も
解かっていてもどこか不気味な雰囲気を感じさせるほどです。

 決してずば抜けているとは言えませんが、
「こんなもんだろう」
と思って観る人には良い意味で期待を裏切りそうな気がします。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
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