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群衆 (1941)

MEET JOHN DOE

監督
フランク・キャプラ
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3.89 / 評価:38件

テーマ「マスメディア」

  • ami***** さん
  • 2009年12月20日 6時42分
  • 閲覧数 410
  • 役立ち度 19
    • 総合評価
    • ★★★★★

「或夜の出来事」「オペラ・ハット」「失われた地平線」「我が家の楽園」に続く、
名コンビ、フランク・キャプラ監督=脚本ロバート・リスキンの最後の作品。
「恋」「大金」「理想郷」「仕事」とそれぞれのテーマに、キャプラの温かい人情
と、温かい笑いをそれぞれ味付けてきた作品は、今度は「マスメディア」をテーマに
描いています。

ラジオが実運用されてから、まだ20年。米国で初めて白黒のテレビ放送が開始され
た年に、既にキャプラはこのマスメディアの重要性と危険性を把握し警鐘を鳴らして
いました。
お金儲けの為に嘘の記事を新聞に書いたことから端を発し、大衆から支持を受ける
架空の人物を作り上げてしまった新聞社は、ある男をお金で雇い、その架空の人物
を実像化していきます。大衆が何を求めているかを把握している記者は、その朴訥
で無欲な彼を生かすことで、全米中の人気者に仕立て上げることに成功します。
但し、それは費用的なバックアップをする、政治の匂いがするある男の支えも、
重要な役割を果たしていました。そうです。全米中の人気者になったある瞬間に、
この男の本性が露わになり、この人気者が利用されるのです。
そしてその陰謀に気づいた作り上げられた人気者は、強い決意と共に、彼らと戦い
挙句の果てには群衆全てを敵に回し・・・。


このマスメディアの悪用は、ヒトラーや日本帝国陸軍・GHQ等など、数知れず行わ
れてきました。今現在も無数に存在することだと思います。現在の先進国では、
マスメディアの形態も様々あり、その情報源も数知れずあることから、私たち
一人一人が選択し、ある程度正確に把握することができますが、情報源が少なかった
この時代は余程の注意力と判断力がないと難しかったのだろうと想像できます。

しかし、キャプラは言いたかった。
我々人間は、一つの情報源で動くロボットでもなければ、群れを成す蟻ではない。
一人一人が「意思」を持った人間であると。
そしてその「意思」をより正確に持つために「隣人を愛せ」というメッセージ。
色々な人間と話をし、色々な意見を聞き、自分なりのフィルタを掛けて、自分の
意思を作っていく。

とっても大事な基本的なことを、温かいヒューマニズムと笑いを添えて伝えてくれて
います。


素晴らしいキャプラ作品の中でも、テーマが好きな作品です。


追記)キャプラ10作品観ました。もっと観たいのですが、これ以上の作品がなかなか
手に入りません。米AmazonでDVDを輸入しようかしら。。

詳細評価

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