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刑事コロンボ/策謀の結末

刑事コロンボ/策謀の結末

COLUMBO: THE CONSPIRATORS

98

mis********

5.0

ネタバレ警部の力をみせつけた最終回

アイルランドのテロ組織に絡む殺人事件、大がかりなロケ、監督はレオ・ペン、力の入った最終回ですね。  最終的には、国の問題が絡む組織につながる銃の密輸ということが分かりますが、コロンボ警部が追いかけているのは、あくまで殺人事件。殺人現場でじっくりと観察して考えて、疑問に思ったことを次々に調べ、犯人の目星がつくとその人物の生きてきた背景や殺人に至る動機などを徹底的に調べ上げる。ああ、やっぱりコロンボ警部、さすがです、という結末になりました。銃の密輸等に関しては、その後きっと組織犯罪対策の専門の部署がやってくれるのでしょう。とにかく、大きなお手柄を最終回にもってきたんですね。  海と船が出てくるラストシーンは「さらば提督」でもありました。初めはそちらが最終回の予定だったそうですが、いやいや、そりゃないでしょう。今回のエピソードなら納得です。  ピンボールを真剣にやっているお間抜けなシーンで登場、例によってカミさんが大事なヒントをくれただとか、甥っ子のわけわからないこじつけのような話だとかを出しながら笑顔で迫っていったり、愛車プジョーはかつてないオンボロ加減だし、相変わらず、いいですねえ。  レインコートもますます擦り切れてオンボロですが、裏で着実に捜査を進めて自信をもって話す警部はとてもカッコいい。オンボロプジョーも、出港した船を追いかけているシーンでは超カッコいいですね!劇中の、アイルランド民謡を意識したような音楽もすごく印象に残りました。  コロンボ旧シリーズ、45作品をすべて観ることができ、とても楽しい時間をいただきました。小学生の頃、父親がみている横で一緒にみていて、ストーリーがよくわからずも楽しんでいたのですが、大人になってある程度理解できて観ると、手間をかけて創り上げた素晴らしいドラマであることがわかりました。何よりも、コロンボ警部の生き方が素敵です。  あっと言わせるどんでん返しや、切なくなる人情もの、またはお笑いシーンなどもあり、緻密な脚本と監督・キャスト・かかわった皆さんの努力の結晶が、この名作を生んだのですね。いちファンとして、感謝です。ありがとうございました。

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