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汚れなき抱擁 (1960)

IL BELL'ANTONIO

監督
マウロ・ボロニーニ
  • みたいムービー 4
  • みたログ 15

4.00 / 評価:9件

男の睫毛って女性にそんなに魅力的かなあ~

  • bakeneko さん
  • 2017年3月22日 19時11分
  • 閲覧数 300
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

Vitaliano Brancatiの同名小説を脚本家時代のパゾリーニが脚色して、ボロニーニ監督が映画化したもので、シシリアのカターニアを舞台に、“本当に好きになった女には手が出せない”男が引き起こす騒動を通して、イタリア的男性主義やシシリアの前近代的な共同体を風刺すると共に、男性の恋愛心理も俎上にあげています。

ローマでさんざん浮名を流した“美男子アントニオ(原題)”が、故郷のシシリー島の町:カターニアに帰って来る。都会のプレイボーイとして町中の女性の憧れの的である彼に、公証人の娘:バルバラとの見合い話が持ちかけられ、その美しさに一目惚れしたアントニオは電撃結婚するが、彼には本当に愛する女性を抱けないトラウマがあった…というお話で、好きな女に手が出せない設定は「マリアの恋人」を連想させます。
また、ベランダ越しの会話で情報が拡散し、妻に手をつけていない秘密までもが相談した教会を通して町中に広まってしまうシシリアの村落的共同体気質も活写されていますし、
“女性に手を出せない”―というイタリア男最大の恥辱に、“そんなはずは無い!わしは昔一晩に9人の女と…”とか、“今から嫁の父親とわしと息子で女を買いに言って無実?を証明する!”―と暴走する父親には、同じシシリアのメンツにこだわる親父が騒動を起こす喜悲劇の傑作「誘惑されて棄てられて」が思い浮かびます。
美男子の息子:マルチェロ・マストロヤンニ、美しすぎる嫁:クラウディア・カルディナーレのシリアスな若カップルの葛藤に対して、花婿の父:ピエール・ブラッスール&母親:リナ・モレリら親の世代の下世話な大騒ぎもイタリア人気質を見せている作品で、“大なり小なり男性は本当に美しいと思った女性には簡単に手が出せない”という真理を提示しつつ、意外な?落ちまで一気に観客を連れてゆく見事な作劇のイタリア式恋愛小話であります(なかなか動かない白黒猫がいい味出しています!)。

ねたばれ?
1、 アントニオの母親役のリナ・モレリは「夏の嵐」から「イノセント」までヴィスコンティ映画を支えた名女優であります(「山猫」のサリーナ公爵夫人が有名ですね)。若い頃は絶世の美女ですよ!
2、 やはりお父さんは殉職したのかなあ?

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