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月世界旅行 (1902)

LE VOYAGE DANS LA LUNE

監督
ジョルジュ・メリエス
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3.82 / 評価:94件

メリエスはSFXの創始者で映像合成をする!

  • hir***** さん
  • 2020年8月23日 20時04分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

※『月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術』Le voyage extraordinaire(2011年、仏)

(1)メリエス『月世界旅行』(1902年)(着色版のデジタル復元、2011年)あらすじ!
(a)博士が「月世界旅行計画」を大学で説明する。博士と教授5人が参加することになる。
(b)彼らが砲弾型ロケット製作過程を見学する。工場地帯の真ん中での製作。
(c)ロケット発射のセレモニー。大砲の砲弾型ロケットに博士ら計6人が乗り込む。月にむかって大砲発射。
(d) 砲弾型のロケットが月の顔の眼に当たる。血が出る。
(e) 博士ら計6人が、月で地(月)平線から地球が昇るのを眺める。6人寝る。大きな星や土星などが輝く。
(f)翌日、月で雪が降る。博士ら計6人が月を探検する。大きなキノコが生える。「月人」が多数、登場する。戦うが、6人が捕まってしまう。
(g)「月人」の王を博士が倒し6人が逃げる。「月人」1人を捕虜にする。
(h)砲弾型のロケットを崖から落下させると、地球まで落下し、海に落ちる。
(i)外輪船が、ロケットを回収する。(Cf. アポロ計画でのカプセル回収に似る。)
(j)博士ら6人が市長から表彰され、メダルを授与される。博士の銅像が立つ。

(2)ジョルジュ・メリエス(1861-1938、仏)の諸作品(映画)!
(ア)メリエスは奇術師だったが、シネマトグラフに驚喜し、映画製作に入る。1896年「婦人の雲隠れ」では椅子の夫人が消える。メリエスはSFX(特殊効果)の創始者だ。映像合成をしている。1898年「いくつもの頭を持つ男」では頭が机の上に三つ置かれ、自分の首を引き抜き、そこに他の首をすげたりする。1900年「常識外れの新たな戦い」ではレスラーが負けてバラバラにちぎれる。1901年「ゴム頭の男」はフイゴで空気を男の頭に入れると頭がどんどんゴムのように膨れ最後に破裂する等々、すでに200本余を製作。どの作品も大うけで1902年、有名な『月世界旅行』を製作。ジュール・ベルヌの『月世界旅行』とH・G・ウェルズの『月世界最初の人間』(バッタのような「月人」)を参考にした。

(2)-2 『月世界旅行』(1902年)以後のメリエス!
(イ)『月世界旅行』(1902年)のメリエスの成功を見て、ライバル業者が多数出現する。この頃、映画は手作業で彩色されたもの(着色版)が多い。1903年「妖精たちの王国」(風景画のようなメルヘンもの!)、1905年「魔法の飛行船あるいは発明家の悪夢」(飛行船が爆発する!)等々。メリエスのスター・フィルム社は世界的に成功する。新作の注文で政策スタジオは大わらわだった。
(ウ)だがやがてメリエスの舞台劇形式のメルヘンもの、マジックもの、空想(ファンタジー)ものなどに観客が飽き始める。よりシリアスな映画が求められる。1911年アムンゼンの南極点到達は、現実の記録映画が公開された。メリエス「極地の征服」(1912年)は、彼の最後の映画作品となった。1913年、スタジオ閉鎖。16年間のスタジオ活動が終わった。そしてメリエスは破産した。1923年メリエスは500本以上の彼の作品すべてを燃やしてしまう。その後、彼はモンパルナス駅の周辺で飴と玩具を売って生活した。
(エ)1920年代末にメリエスの映画の再評価がなされるようになり、1929年メリエスの回顧展が開かれた。(メリエスは回想録で「人生の最高の瞬間を経験した」と記す。)。1932年、映画界はメリエスと妻孫に、映画業界人のための老人ホーの部屋を提供した。1937年、メリエス死去。

(3)1902年のサイレント映画『月世界旅行』(着色版)のデジタル復元!
モノクロ・サイレント映画『月世界旅行』(1902年)の着色版をデジタル技術で復元する作業は大変困難な仕事だった。仏ロブスター・フィルムズのエリック・ランゲ氏が、このフィルムを手に入れた時、フィルムは貼りついていた。彼はフィルムを蒸気で柔らかくし、上から順次1枚ずつ剥がし、それを今度は1コマずつデジタル撮影した。これを彼は毎日休むことなく繰り返し、ついに全13,795コマを撮影した。1年間以上かかった。しかし傷、欠損、ぼやけなどを復元する技術がその時点では、まだなかった。彼はそうした技術が生まれるまで待った。可能となったのは8年後で、コンピューターによる修復技術が進んだ2010年だ。こうしてメリエス『月世界旅行』(1902年)(着色版のデジタル復元)が2011年、公開された。

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