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拳精 (1978)

拳精/SPIRITUAL KUNG FU

監督
ロー・ウェイ
  • みたいムービー 8
  • みたログ 418

3.74 / 評価:129件

「勝たせてよ!」「八百長はいけない!」

  • すみちん さん
  • 2011年2月7日 21時48分
  • 閲覧数 494
  • 役立ち度 18
    • 総合評価
    • ★★★★★

なぜこれを某国営放送局が何度も流してくれるのか
謎なほど、しょーもない作品。
でも、本当に愛らしくてバカバカしくて、
何度見ても笑ってしまう…絶対、嫌いになれない作品。

本日、「あれ?去年も放送したのに??」と驚きつつも、
お昼ごはんを食べながらBSに見入ってしまいました。


この作品の撮影当時はジャッキーも23歳くらい?
線は細いけれど、まさに「元気はつらつ!」といった感じ。

ストーリーも脈略があるようでないような…
すべてが「ご愛嬌♪」的なノリが楽しい。
ジャッキーファンでこれを好きな人はたくさんいるけれど、
実際、ジャッキー自身は「あれはちょっと…」とこの作品を
振り返ると、どうも遠い目をしてしまうとか。

いやいや、ジャッキー、この妙なノリは傑作ですよ。
全編通じて「まるでコント」。
例え出演している本人が作品に苦笑いしても、
観客から支持されるということは、作品としては大成功!




この作品の序盤、少林寺で門外不出とされていた極秘書「七邪拳」が盗まれます。
その「七邪拳」に対抗できるのが、極秘書「五獣拳」。
しかし、この極秘書も既にどこかに紛失してしまっているのです。

それを思わず発見したのが、少林寺の寺男役のジャッキーなのですが、
ここからがものすご~~~~く長~~~~いコントスタート(爆

妙ちくりんな精霊が登場し、ジャッキーに五獣拳を伝授するのです。
そうでした、これファンタジー映画なんだわ…

精霊は五獣拳の「龍・蛇・虎・鶴・豹」の5人組。
風貌が全身白タイツ帯に、白い手袋、白いビニール紐で作った“腰みの”、
頭は真っ赤なおかっぱヅラ。
その上にそれぞれの動物のマスコットを載せています。
もちろん顔も白塗り。
しかも、全員男性がやっている…
誰よ、こんなデザインの精霊考えたのは!
ダメすぎて最高だ!(笑

もうちょっと時代が進んでいれば、実写「キャスパー」並みのことはできたでしょうけど
でも、この人間丸出し、低価格衣裳がこの作品の味となっています。
それにジャッキーとのやり取りの合成CGは、1978年にしては画期的かも。
また、この精霊たちが動く度に、テクノポップくずれの効果音が入るのも可笑しい。

精霊たちとジャッキーのやり取りは、まるで「ドリフのコント」。
志村けんや加トちゃんが主役でも全く違和感がないほど。
ロー・ウェイ監督「俺が本当のコメディを見せてやる!」と大見得切った作品だそうですが、
撮っているご自身が一番楽しまれていたかもしれません。
それほどバカバカしさに拍車がかかっていますし、カメラワークも面白い。




その後、連続して少林寺内で殺人が起きたり、黒幕が「えー!?」のあの人だったりと
二転三転していくのですが(それでも凝った脚本に見えないのがすごい!)、
ちゃんとカンフーの見所もアリ。
コントで脱落せずに、是非、50分くらい我慢して見続けて頂きたい!(長っ!)
トンファーを使った見応えあるジャッキーアクションが始まります。

そして、最後の黒幕との闘い。
トンファーで「かっこいい!!ジャッキー!!」と思わせておいて、
最後の最後でまたコント風味に。
精霊たちもまたまたキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

日本公開時や子供の頃テレビで見た時、ここに「チャイナガール」が流れてきましたが、
東映の版権が切れちゃって、今回のBS放送でも流れませんでした。
あの曲があるから、この作品が日本で人気があると言っても過言ではない名曲!
カンフーにあんなにテクノポップが合うとは。妙にテンションが上がる曲でした。



また、くだらない台詞もたくさんあって、恋もへったくれもありゃしない!

「お尻撫でさせてよ♪」

初期のドラ○ンボー○、亀○人かいっ(笑

そして、今回、思わず吹き出した台詞が。
何度も観ている作品なのに、初めて心にひっかかったわ…
あまりに旬すぎちゃって…
それがレビュータイトルの台詞。
とある理由からどうしても下山したくて、兄僧たちと闘う試験があるのですが…


ジャッキー「勝たせてよ!お願い!」
兄僧「八百長はいけない!(キリッ」


もっ、もしやこれが言いたくて某国営放送局は今の時期流したりして?!


とにかく「深み」など一切ないのですが、
パッと咲き、パッと散る豪快な花火の如く、
一瞬一瞬を楽しませてくれる摩訶不思議な珍作です。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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  • コミカル
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