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恋多き女 (1956)

ELENA ET LES HOMMES/PARIS IS DOES STRANGE THINGS

監督
ジャン・ルノワール
  • みたいムービー 12
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3.69 / 評価:16件

唯一のキス

  • 文字読み さん
  • 2008年12月30日 19時46分
  • 閲覧数 608
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1956年。ジャン・ルノワール監督。どこまでも明るいコメディ。男たちが理想をやりとげる力を授ける不思議な女性がバーグマン。本気の恋だけはしないようにして男たちの想いに表面的にこたえ続ける彼女の最後の選択は、、、。

「私を通して理想をなしとげなさい」と言っているかのような、媒介者に徹するバーグマンが美しい(ランプを持って男を照らすこと!)。フランスの将軍がクーデターを起こすかどうかがメインストーリーになっていますが、この将軍もまた、取り巻きの政治的野心を媒介するにすぎない。最初から、彼等は将軍の目や頭脳や心や精神といった「政治的身体」として紹介されています。この二人が「媒介」をやめて自分の人生を生きるというすばらしい展開です。すべての男たちとキスするバーグマンの、最後だけ意味の異なるキスをご覧ください。媒介としての複数のキスと、真実で唯一のキス。

繰り返される「将軍万歳」という短いセリフも、最初はただの決まり文句、意味のない言葉なのですが、最後には「将軍に生を」という本来の意味を取り戻しています。映画全体が、媒介するものから真実のものへ、という流れで統一されています。愛におびえるバーグマンもいいけれど、全身が喜びにふるえるバーグマンもいい。

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