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悪魔の眼 (1960)

DJALENS OGA

監督
イングマール・ベルイマン
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4.00 / 評価:4件

巨匠が名画の合間に撮ったコメディ

  • URYU さん
  • 2009年11月19日 15時00分
  • 閲覧数 238
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

《処女は悪魔のものもらい》ということわざから題材を得た喜劇。

地獄の悪魔(スティーグ・イェレル)の目に“ものもらい”ができたのは、現世で近く結婚する20歳のブリット=マリー(ビビ・アンデショーン)が、完全な処女であったから…。そこで治療のために、悪魔は地獄に来ていた、歴史上に名高いプレイボーイのドン=ファン(ヤール・キューレ)とその従者パブロ(ストゥーレ・ラーゲルバル)を現世に送って、彼女の貞淑を摘み取る様に命令する…というストーリー。

牧師館に住む人間の善意しか信じない神父(ニルス・ポッペ)がブリット=マリーの父で、夫思いの妻(イェートルド・フリード)とつつましく暮らしていたのだが、地上に降りたドン=ファンに娘を誘惑されて、また妻をパブロに寝取られて、初めて“真実を見ぬく厳しい眼”を養う事となる。

しかし、当のブリット=マリーは誘惑に屈する事なく、反対にドン=ファンを恋わずらいにして、地獄へ追い返すのだった。

なんという他愛のない下ネタ話だろう。普通なら映画にならない様な下卑たモチーフを、軽妙な人間ドラマに仕立てるベルイマンの感性が光る。

しかし、ストーリー展開にメリハリが無くて、センスだけで乗り切ってしまった感があった。ベルイマン自身も「嫌いな作品」だったとか…。

地獄の悪魔が、ロココ調の室内装飾の部屋にいるのがおかしい。地獄の使者たちのファッションも同様で、なんだか、ジャン・コクトーの「美女と野獣」やマルセル・カルネの「悪魔が夜来る」を思わせた。

映画の冒頭、中盤、ラストに、グンナール・ビョルンストランドが出てきて、ヘンテコリンな解説をするのも愉快。

この映画を「処女の泉」と「鏡の中にある如く」の間に撮っているのがイイ。名画を撮るための息抜きだったのかも…。

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