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恋のマノン
2013年11月16日公開

恋のマノン

MANON 70

1022013年11月16日公開

bakeneko

5.0

ネタバレカトリーヌ・ドヌーヴ東京に現る

何度も映画化されている:アヴェ・プレヴォー原作の“マノン・レスコー”を1970年の世相を反映して映画化した作品で、自分の欲望に正直なマノン:カトリーヌ・ドヌーヴの一挙一動と70年代のファッションを眺める映画となっています。 演劇からオペラまで沢山のバージョンのある“マノン・レスコー”は、何度も映画化されています。原作の時代を翻案して映画が撮られた時代に合わせて現代的解釈をされたものとしては「情婦マノン」(セシル・オーブリー版)や「マノン」(烏丸せつこ版)等があり、それぞれの時代の“女性の本能に正直に生きるファムファタール”を浮かび上がらせていました。 カトリーヌ・ドヌーヴ版でも、マノンのキャラクターは“本能的な女性”として、(劇中の言葉を借りれば)“子供の様な”正直さで“恋と金銭的贅沢さ”の両方を求めて行動します。遊び人の兄役のジャン=クロード・ブリアリも“ちゃらんぽらん”な人物を上手く演じていて、この2人のキャラクターは原作とあまりズレていません。一方で最大の変更は相手役のサミー・フレイで、マスコミの記者でありながら、仕事とお金にだらしが無く浮気性な癖に妙なことにプライドがある-ダメンズとして観客の共感性の希薄なキャラクターとなっています。 お話の展開も、原作を踏襲して“腐れ縁カップルの敗残の道行き”となるかと思いけや、意外なエンディングに“あらあら~”と肩透かしされる逸脱さで観客を煙に巻く作品となっていますので、オリジナル&忠実な翻案版とは異色の“マノン”を観ることが出来ます。 ドヌーブの存在感とファッション、セルジュ・ゲンズブールの音楽に乗って進行する1970年代のマノンの物語で、スポンサーとなったスカンジナビア航空の描写やコペンハーゲンの風景も“大人の事情”で活写されている映画であります。 ねたばれ? ドヌーブは卓球が下手です♡

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