恋は青空の下

RIDING HIGH

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恋は青空の下
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(1件)

悲しい8.3%かっこいい8.3%勇敢8.3%泣ける8.3%かわいい8.3%

  • rup********

    5.0

    オリジナルより愛着が強いリメイク作品

    本作を初めて観たのがかれこれ20年近くも前のWOWOWでの放送で、そのとき録ったVHSのテープを引っ張り出して今回久しぶりに再見。 初見のときは、まだクラシック映画に興味を持ち始めた頃でフランク・キャプラ監督のことすらろくろく知りませんでした。もちろん本作のオリジナルである「其の夜の真心」も未見で、ほぼまっさらな状態で鑑賞したので、余計に感銘を受けたのかもしれません。 のちに「其の夜の真心」を観たときに、ビングの歌が入っていないだけでストーリー展開もそっくりそのまま、ただ俳優が違うだけの映画を観ているような感覚になったので、裏を返せば、本作は「其の夜の真心」にビングの歌をくっつけただけのカーボンコピーのような作品で、一般にそう高い評価が得られていないのも無理はないかなと思いました。 丸々「其の夜の真心」の映像を流用しているシーンもあれば、主人公の相棒でクラレンス・ミューズが演じる黒人の調教師ホワイティや、レイモンド・ウォルバーンの金欠の教授(肩書きだけ大佐から変更)、マーガレット・ハミルトンの宿屋の女将なんかは、同じ役で再度出演していますし・・・。ウォード・ボンドも、レースを裏で操る男の手下として同じ小さな役で出演していますが、ところどころにオリジナルの若い頃の映像が出てきたりもしています。 ただ、本作を先に鑑賞してしまった私は、オリジナルよりも本作のほうに愛着を持ってしまっています(他の作品で言えば、レオ・マッケリー監督の「邂逅」よりリメイク作の「めぐり逢い」が気に入っているのも同様の理由からです)。 それに、ブロードウェイ・ビルの出走の登録料を払う場面や、レストランで無銭飲食をしようとする場面などは、オリジナルよりもユーモラスに描かれていて、楽しく観られます。 弱小企業を買収しては、娘婿たちをその会社の社長に据えて、グループ企業を拡大していくことに熱心な実業家J・L・ヒギンズ(チャールズ・ビックフォード)の長女マーガレット(フランセス・ギフォード)と婚約した馬が大好きなダン(ビング・クロスビー)が、J・Lが専制君主のようになっている一族の体質を嫌い、J・Lの紙箱会社の社長のポストを捨てて、愛馬ブロードウェイ・ビルをダービーで優勝させようと奮闘するといった内容ですが、この旧弊なしがらみに囚われずに自由な生き方を追求するキャプラが理想とする主人公に、イージーゴーイングで我が道を往くビングがまさにはまり役です。 また、ダンを慕って協力をするJ・Lの末娘のアリスを演じているコリーン・グレイがとてもキュートで可愛らしい。J・Lのもとを飛び出してからもマーガレットのことが好きなダンの傍らで、ダンに自分の思いが伝えられず心を痛めている様子をところどころに挟み込むキャプラの演出がうまく、また、そんな思いを隠しつつ陰ながらダンをサポートするアリスのいじらしさに心をくすぐられます。 ビングの歌も違和感なく挟み込まれているのが良いです。アリスが料理を作っているときに、何気なく歌いだしてアリスとホワイティとの3人で陽気に盛り上がる『Sunshine Cake』が印象的ですが、ビアガーデンで周りの人たちと合唱になる『The Horse Told Me』や、ビルを競馬場に連れて行くときに歌う『Camptown Races(草競馬)』の素朴な感じも観ていて楽しいです。 キャプラは歌の使い方がとても自然で、突然音楽が鳴って「はい、今から歌います」といった感じにならないのがいいですね。 本作のあとに製作された、作品としての評価が一般にそれほど高くない「花婿来たる」と「波も涙も暖かい」がアカデミー歌曲賞を受賞したのも、歌そのものの良さにプラスして、歌唱シーンのキャプラの演出が優れていたからではないかと個人的には考えています。 そして、ハイライトの競馬のシーンは、何度観ても手に汗を握る臨場感あふれる場面になっています。 興奮の直後に急転直下の事態が発生する息をのむような展開に心を揺さぶられてしまって、この場面では必ずと言っていいほど涙が出てきてしまうくらいインパクトのあるシーンです。 さらに、馬券売り場でカモにされる太った男の役でローレル&ハーディの極楽コンビで有名なオリヴァー・ハーディがカメオ出演をしていたり、ヒギンズ家の執事の役でハリー・ダヴェンポート、病院に入院している富豪の役でジーン・ロックハートが登場するなど、脇を固める出演者が賑やかなのも魅力となっていますし、ビルと仲良しの雄鶏スキーターの存在も光っています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
恋は青空の下

原題
RIDING HIGH

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
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