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恋文騒動 (1947)

DEAR RUTH

監督
ウィリアム・D・ラッセル
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3.00 / 評価:1件

クラスナの原作に期待しすぎたかも

  • rup***** さん
  • 2021年11月21日 23時52分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1947年製作のパラマウント映画。
時代設定が1944年という第二次大戦の真っ只中で、社会運動に参加することに意欲を燃やすおしゃまな少女ミリアム(モナ・フリーマン)が、戦地にいる兵士を励ますために手紙を書き送るに際して、姉ルース(ジョーン・コールフィールド)の名前と写真を使い、姉のふりをしていたことが事の発端。
手紙のやり取りをするうちに、すっかりルースに惚れ込んだ兵士ウィリアム(ウィリアム・ホールデン)が2日間の休暇中にルースに会うために彼女の家にやってきたことから、ルースの両親や彼女の婚約者を巻き込む騒動に発展するというお話。

原作舞台劇を書いているのが個人的にお気に入りの作品が多いノーマン・クラスナ。
『素性を偽る嘘』が原因でややこしい問題が生じていくクラスナお得意のストーリー展開なので面白くならないはずがないと思って期待値を上げて鑑賞したのが良くなかったのか、実際に観てみると思ったほどではなかったというのが正直なところでした。

まず、ルースの婚約者アルバート役を演じているビリー・デ・ウルフが三枚目の道化担当の役回りであることが最初から分かる配役で、ホールデンの恋のライバルには到底なり得ないことが見え見えなので、ルースとウィリアムがどんどん距離を縮めていくのをただ指を咥えて見ているだけといった感じになってしまっていて、三角関係になる面白さがあまり出ていません。

それに『素性を偽る嘘』を仕掛けた張本人であるミリアムが中盤以降ほとんど活躍しないのにも物足りなさがありました。
大人顔負けのこましゃくれた少女ミリアムは、まさにモナ・フリーマンの当たり役であり、本作の続編「Dear Wife」にも登場するばかりか、続々編「Dear Brat」ではフリーマンが主役になっているくらい彼女が演じたミリアムという少女は個性が爆発しているというのにちょっと残念。
嘘をついた彼女自身がその嘘に振り回されて何とか誤魔化そうとして悪戦苦闘するようなシチュエーションや、姉とウィリアムを結びつけるために彼女が一役買うような展開があっても良かったのではないかなと思ってしまいました。

その一方で、第二次大戦に従軍したのち映画界に復帰して間もないウィリアム・ホールデンが戦前の柔らかい雰囲気を残したまま、自分の気持ちに真っ直ぐな好青年役を演じているのには好感が持てます。

相手役のジョーン・コールフィールドは、「吾輩は名剣士」「楽し我が道」「ブルー・スカイ」など一番充実した作品に出ていた頃の作品なので魅力的ではあるのですが、ウィリアムと出会った瞬間に彼のことが気に入ったような素振りを見せているためか、移り気な女性という印象を受けてしまって、その後の展開を純粋に楽しめませんでした。

ビリー・デ・ウルフが演じているということもありますが、婚約者アルバートの扱いが軽すぎるのもちょっとバランスが悪い感じがします。

凄みのある大物を演じるとその存在が際立つエドワード・アーノルドが娘に理解のあるごく普通のお父さん役を演じているのは、新鮮な印象を受けました。

〈名作映画コレクションと銘打って10作品を収録しているパブリックドメインのDVDで鑑賞しました〉

詳細評価

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