モーリン・オハラ大好き
- kinchan3 さん
- 2016年10月25日 13時29分
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ジョン・フォード監督作品やジョン・ウェインの西部劇に多く出演したモーリン・オハラが主演しているから、「ガンマン」とはならないはずだ。
女性が西部劇で主演!?
奇妙な映画だ。だいたい、「ガンマン」はマカロニ・ウェスタンのジャンルなのだ。
オハラは西部劇には欠かせない女性だ。
こうでないと西部では生きていけなかっただろう。
大好きだが、昨年の昨日亡くなっている。
どんな晩年だったのだろう。お会いしたかった。
ダブリン生まれだから、設定では『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラと同じ血を引くことになる。
アイルランド女性は強いという言説があるのだろう。
実際、どの映画も強い女性として描かれている。
「その後の女優たちに自身の声をもって歩く舗道を作った女性」ともされる。
それにしても、お風呂が好きだ。イギリス人はほとんど入らないとされるのだから、アイルランド系とは違うのだろうと勝手に想像する。『わが谷は緑なりき』でもお風呂を沸かす場面があったから、イングランド人だけがお風呂嫌いなのだと勝手に決めつける。
しっかし、ペキンパーが女性映画を撮るなんて不思議だ。
ヴァイオレンス映画で受ける前のデビュー作なのだ。
察するに、フォードやウェインのお気に入りのオハラを撮りたかったのだ。
タイトルは「致命的な仲間」「死人の仲間」ということか。
後に「ワイルド・バンチ」にならって「ワイルド・リベンジ」として売り出されている。
変わった西部劇だと思う。
断片的には強盗あり、アパッチありの西部劇なのだが、遺体を運ぶ旅なんて奇妙だ。だいたい、きちんと撃てないガンマンなんているかー?
「馬をくれ、馬をくれれば国をくれてやる」といったリチャード三世を思いdした。
ペキンパーはこの作品をどう考えていたのだろう。
特集の本があるのだが、家の中から出てこない。
※ブライアン・キースとモーリン・オハラの2人は同年同月に公開されたディズニー映画『罠にかかったパパとママ』に元夫婦役で出演しているそうだ。『二人のロッテ』ですね。いきなり現代劇か。
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