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告発

告発

MURDER IN THE FIRST

124

しん

5.0

ヴィクトリーの定義とは?

この映画は真実に基づいた映画である。 アルカトラズ刑務所から脱走を試みた、ヘンリー・ヤング(ケヴィン・ベーコン) だがそこは、脱走不可能な刑務所だった・・・ 法の規則では、独房での監禁は13日以内と定められている。 それが何と3年と2ヶ月である。 その間、年1回、30分だけ運動時間として、太陽の光を浴びる事が出来る。 たった、30分である。 それ以外の時間は、「暗黒の穴蔵」生活である。 ヘンリーの友達は、「蜘蛛」と「ねずみ」だけである。 冷静さを保つため、掛け算の「九九」を呪文の様に口ずさむ。 その扱いは、もはや人間の扱いではない。 独房を出たヘンリーは、脱走を密告したマッケインを殺害してしまう。 そして、ジェームズ(クリスチャン・スレイター)が弁護人として訪問する。 ヘンリーは恐怖のため、何も話さず、猿の様に逃げ回るばかり。 ヘンリーの生い立ちが、更に彼の悲劇を物語っている。 次第にヘンリーは、野球の話やトランプの話をする様になるが・・・ マッケインを何故殺したか? については一切話さない。 そして、裁判が始まってしまう。 ジェームズは「共犯説」で、アルカトラズ刑務所を告発すると言う! 前代未聞の告発に、マスコミが騒ぎたて、裁判に注目が集まる! 死刑確実と言われる、ヘンリーの運命は?! 味方のいないジェームズは、どうやって裁判で闘うのか?! メジャーリーガーのディマジオの安打記録や、 アル・カポネの脱税逮捕、禁酒法解禁など、 時代背景が上手く描写されている。。。 ヘンリーはジェームズと「友達」になりたかっただけなのだ。 同年代の友達が欲しかったのだ。 「独房」に戻るくらいなら、死んだ方がマシだと思っていたのだ。 それほど、冒頭の独房の描写シーンはすざましい・・・ まるで、磔にされたイエス・キリストの様だ。 ヘンリーとジェームズは本当の「ヴィクトリー」を得たのか? ヘンリーにとって、人生とは何だったのか? ヘンリーにとって、「友達」と「強い気持ち」こそが、 「ヴィクトリー」だったのではないか? 衝撃のラストが待っている・・・本当に驚愕します。。。 「告発」・・・感動する映画だが、2度は観たくない映画だ。 ・・・でも一度は必ず観て欲しい映画である。。。

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