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告発 (1995)

MURDER IN THE FIRST

監督
マーク・ロッコ
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  • みたログ 2,897

4.29 / 評価:843件

実話???

  • g27******** さん
  • 2017年8月5日 4時32分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

よくここまで事実を捻じ曲げたものだと感心させられる映画


実際のヘンリー・ヤングは凶悪犯で、窃盗・強盗を繰り返し、殺人まで犯してアルカトラズへ
独房に入れられたのも数ヶ月で、灯りもあったという
脱獄の相棒を殺害したのも解放されてかなり経ってから
獄中で死んだというのも事実ではない
61歳で仮出所となるが、逃亡し後の行方は分かっていない
これで「事実を基に」というのはさすがに問題だろう


映画としても、古臭い演出とあり得ない設定にうんざりする
「たった5ドルの窃盗で投獄」は明らかにレミゼラブルのパクりだが、さすがに1930年代のアメリカでそれはないだろう
何より不快だったのは、ヘンリーを知的障害者のように描いている点
そのような事実も設定上の必然も全くない
無垢で汚れのない人物として描きたかったのだろうが、それがこの表現というのは吐気がするほど陳腐な演出だ
ケビンベーコンの演技を褒める向きもあるが、人物像設定としてあり得ないので不快でしかなかった


監督のマーク・ロッコは3作監督しているが、この「告発」以前の2作はパッとしない上、この作品を最後にメジャー作品の監督はしていない
12年後の2007年に「プリズナー」という映画をプロデュースしているが、「告発」以降監督として映画を撮っていないのはこの映画が悪い意味の「問題作」だったからではないかと邪推してしまう
それほどこの映画はヒドイ作品だと思う


すこし恐ろしいと感じたのは、高評価レビューが並び「衝撃を受けた」「重い内容」などの感想が並んでいるが、それだけ重く受け止めたのになぜ事実関係を調べようとしないのかという点
それこそネットなら数分で事実関係を把握できるはずだが、影響は受けたのに事実に対する関心はないのだろうか
自分も予備知識なく見たのだが、とにかく映画として不自然な点が多い
「たった5ドルで投獄?」「軽い窃盗犯のはずなのになぜ脱獄をする必要が?」「本当にこんな人物像だったの?」などなど
映画になると無条件に受け入れてしまうのだろうか


表面的な薄い感動の裏に醜く歪んだ制作意図を感じる、そんな映画だった

詳細評価

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  • 不気味
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