ここから本文です

あこがれ (1958)

LES MISTONS

監督
フランソワ・トリュフォー
  • みたいムービー 12
  • みたログ 289

3.82 / 評価:44件

短編処女作〜トリュフォーの才能を垣間見る

  • Kurosawapapa さん
  • 2015年12月15日 7時17分
  • 閲覧数 556
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

( フランソワ・トリュフォーを極めるべく、年代順20本レビューにトライします。 )

ヌーヴェルヴァーグの旗手、フランソワ・トリュフォー。
この映画は、トリュフォーが初めて35ミリフィルムで撮った短編処女作(1958年)。

=======
南仏の片田舎、5人の少年たちが憧れるのは、美しい年上の娘ベルナデッド。
彼らは、木漏れ日の中を自転車を走らせる彼女を無心に追うが、ある日、恋人と抱擁する姿を見て嫉妬心を疼かせる。
=======

本作を鑑賞した時の第一印象。
「 この映画! 清水宏監督作品ではないのか? 」

もちろんトリュフォー作なのだが、まるで清水映画と合わせ鏡のよう。

・作為性を排除したロケ撮
・人物を真正面から捉えた移動撮影
・走り回る子供たち  など、
実に作風が似ている。

清水宏監督が活躍したのは1930年代から。
ヌーヴェルヴァーグは1950年代後半から。

トリュフォーが清水映画を知っていたかは定かではないが、
清水監督が “早過ぎたヌーヴェルヴァーグ” と称される所以を改めて理解できる。

( ヌーヴェルヴァーグとは: フランス映画界に現れた一群の若い映画監督、及び その新しい作品傾向のこと )


本作の主な登場人物は、
男と女と5人の子供たち。

自転車に乗る美しきベルナデッド・ラフォン。
露な足に スカートが翻る。

少年たちの心のときめき、夢、そして官能の目覚め。

この映画は、
 眩しい陽光、 爽やかな風、 女性の香り、
これらを五感で感じるような作品。

少年たちは幼過ぎるゆえ、何もできない歯痒さから 憧れの女性に敵対してしまう、、、
繊細な心情描写は、トリュフォーならでは。

子供の復讐は、悪意のない悪戯であったのに、
後半、それが現実になってしまう衝撃。

僅か20分足らずの短編でも、脳裏に焼き付いてしまう秀作。

無邪気な子供の心情であっても、
底深く表現するトリュフォー。

滑らか で 悠揚 な一方で、
繊細 で 傷つきやすい 、
まるで “ガラス細工” のような作品です☆

(Francois Truffaut:No1/20 )
今作の監督キーワード:「ヌーヴェルヴァーグの騎手」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ