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湖中の女 (1946)

THE LADY IN THE LAKE

監督
ロバート・モンゴメリー
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3.00 / 評価:6件

主観カメラの奇妙さ

  • 文字読み さん
  • 2011年5月6日 23時44分
  • 閲覧数 554
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1946年。ロバート・モンゴメリー監督。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を映画化。湖から発見された女性の死体。同じころ、探偵は雑誌社の秘書から社長の妻の捜索を頼まれる。捜索するうちに別の殺人事件が起こり、秘書から誘惑され、暴力刑事に迫害されて、、、という話。時折挿入される主人公による語り以外は、すべて主観カメラのみ。原作が探偵の私語り小説なのだから、それを形式的にも忠実に映画化したといえる。探偵が一度も湖を訪れないため、映画でも一度も湖が写らない。主観カメラを徹底することで奇妙さが出ています。

主観カメラの奇妙さとは、カメラは決して人の主観にはならないということが顕れていること。四角い枠で囲まれたカメラの視界は人の視線の形とは異なるので、ずっと枠に囲まれて変化しない構図は不気味な雰囲気を醸し出しています。また、人の主観には客観的にはどう見えているのかという想定が含まれているので(つまり視線のカットバックを前提にしたうえでの主観カット)、カットのないまま対象を映し続ける主観のみの映像はどこか不安になります。

しかし、それが、不気味な世界のなかを探偵の主人公が不安を抱えたまま行動するチャンドラーの一人称小説の醍醐味を表現しているといえなくもない。常に不安もあおるような音楽が聞こえているし。ダシール・ハメットならまた違うのでしょうが。

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物語
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