祖国を守れ!
- uhuru さん
- 2011年10月23日 9時26分
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- 総合評価
人種差別的な表現がストレートな映画で、その分パイルの悔しさもダイレクトに伝わってきます。
祖国を荒らしに来たイギリス人。傀儡政権を建て、自分たちに都合良くモンゴルを支配する為に、パイルを巧く利用しようとするブルジョワ階級の白人達の、ずる賢くて姑息なやり方。それに対し一言も発せず沈黙を守るパイル。
そんなパイルが一触即発とも言えるような表情で、自分が祖国を追われる原因になった銀狐の毛皮を身につける白人女性に無言でにじり寄るシーンのその気迫は、固唾をのんで見守ってしまう緊張感に溢れています。
パイルが民族解放闘争に目覚めていくまでのその過程は、一緒になってチリチリと闘志をたぎらしてしまいそうな高揚感があり、この映画が作られた1920年代後半の時代背景を考えると、当時の人々に民族意識を高める効果があったと思われます。
「自分たちの祖国を守る為に立ち上がれ!」という強いメッセージ性のある映画です。
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