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この女たちのすべてを語らないために (1964)

FOR ATT INTE TALA OM ALLA DESSA KVINNOR

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 1
  • みたログ 10

3.83 / 評価:6件

観せるための芸術作品

  • lapalonba さん
  • 2009年10月1日 16時31分
  • 閲覧数 258
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ベルイマンの初めてのカラー作品。
そのためか、色を効果的に使うことに意識されている気もします。
セットの中での演出は、舞台を感じさせ、四角い画面のなかに色と構図が計算されたように美しくはめ込まれている印象です。

基本は黒と白。お屋敷トレモロ荘の内装。お葬式から始まる女たちの黒の衣装。数々の彫刻の鮮やかな白。
その中に、プールの水のブルーや、庭の緑の木々、時には照明でセピア色に見せたり、極めつけは花火。
それは色だけに及ばず、インテリアのモダンなデザインや、女たちの性格を表すドレス
にもこの作品の完成度を高めるこだわりがうかがえます。

映画というより芸術作品といったほうが、あってる気がします。
その要因に、1章1章タイトルがつけられていて、まるで画集か絵本のページをめくるように物語が進んでいくのが美しさを際立たせている演出のせいもあるでしょうね。


そしてストーリーがまた粋なんですよねー。
偉大なチェロリスト、フェーリックス。彼の物語なのに、彼は姿を現さない。
しかし彼が奏でるチェロの演奏は時に聞こえてくる。その演奏は女たちの喧騒や評論家のコーネりアスのドタバタも静めてしまうほど素晴らしい。

コーネりアスのカメラ目線の使い方もすごく粋です。
64年っていったら45年前の作品?信じられない。
ものすごくお洒落。

突き刺さるような表現で人間の本質を描いた作品の多い、ベルイマンですが、この作品は
観せるためにこだわった感があり、視覚的に楽しめます。
でもちゃんと、本質をつくようなエスプリも、今回はちゃめっけたっぷりに描かれていますよ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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