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5.0点
ここにも熱血先生がいた。闘う教師がいた。クビになるほど激しい指導ではないようにみえるが、1969年のアメリカの黒人村落というのはこうだったろうか。 印象に残るもうひとりの熱血先生、『いまを生きる』のキーティング先生。ただし、あちらは、1959年の超エリートのウェルトン・アカデミー、先生もエリート。校長に逆らい子どもに慕われながらも学校を追われるという点では同じ。しかし庶民の目には上流階級の内輪揉めにしか映らず、あまり好きにはなれない。 ところがこちら『コンラック先生』の学校は規律を維持するのが精いっぱいという低学力の学校。ここをクビになってどこに職があるのだろうと、気の毒にもなる。良い先生なのに。 日本の学校であっても、彼はやはりクビになるのかなぁ。良い先生と一口に言っても、人それぞれの教師像は様々だ。良い先生がクビになることは現実にある。ところが、クビになるのは良い先生ということにはならない。良い先生が校長に盾突くことはあるが、校長に盾突くのは良い先生ということにもならない。 子どもにとって大切な先生であれば、自分のプライドが幾らか傷つこうとも、ギリギリのところで妥協もして、教室に残ることを考えていただけないものか。
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