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ブエノスアイレス (1997)

春光乍洩/HAPPY TOGETHER

監督
ウォン・カーウァイ
  • みたいムービー 272
  • みたログ 1,175

3.75 / 評価:343件

心の奥から切ない

  • midorinobuta29 さん
  • 2008年2月9日 18時53分
  • 役立ち度 23
    • 総合評価
    • ★★★★★

最初の30分ぐらいは見ているのが少々苦痛でした。明るい映画かと思って見たらずっとモノクロシーンで、しかも辛気臭い。つまらないかも・・・と思いつつ名作という評判を信じて見続けました。
しかしですね、カラーになって二人が一緒に暮らしはじめたころから苦痛でなくなり、最後見終わった時にはこれは間違いなく名作だと感じていました。


特に印象的だったシーンが2つあります。

ファイがテープレコーダーに吹き込むシーン。
この時のファイの表情に全て持って行かれました。
地球の果て(アルゼンチンの南端)に行くチャンにレコーダーを渡されたファイがウォンへの想いを吹き込むという場面なのですが・・・。
こんな切なくて悲しくてどうにもならない表情を表現できる人がいるんだ、と驚きました。目が離せなかった。
トニー・レオンすごい俳優さんですね。

私にとってこのシーンがこの映画の全てと言っても過言ではないほど作品の印象を決定付けたシーンでした。


二つ目はネタばれになってしまうんですが、
ファイがイグアスの滝に行くシーン。
私としては、最後にはきっとファイとウォンが二人でイグアスの滝を見に行くんだろうと思っていたし、そうなることを期待していました。
『イグアスの滝』はずっとキーワードとして出てきていたので、これが二人をつなぐ絆になるんじゃないかと思っていたんです。

しかし、ファイは一人でイグアスの滝に行きます。
『イグアスの滝』は私の予想とは反対に、ファイとウォンの離別の象徴でした。
ファイはウォンから離れる最後の決心としてイグアスの滝に一人で行ったのだと思います。

予想外で期待を裏切られたけれど、物語の重要な意味が込められた場面だと感じました。
一人で行かなければこの作品の意味がなかったのだと。


全部見終わってやっと、ぼんやりと物語の意図がつかみとれました。
そしてすぐにもう一度最初から見たくなりました。
つまらんと思って見ていた最初の方を後悔しました。

すばらしい作品です。
トニー・レオン、レスリー・チャンすごく良いですね。
心の奥から切ないんだけれど、終わり方が明るくて好きです。
良い映画ですので二度ぐらい見てみてください。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
  • セクシー
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