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タイタニック (1997)

TITANIC

監督
ジェームズ・キャメロン
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  • みたログ 1.5万

4.23 / 評価:4028件

キャメロン帝国崩壊の始まり

  • pwi***** さん
  • 2020年8月31日 9時01分
  • 閲覧数 736
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

公開当時、一緒に観に行った女の子に鑑賞後、心が冷たいと言われた苦い思い出がある作品。(笑)

巨費を投じて細部まで再現されたタイタニック号のセットは素晴らしく言う事ないです。が、肝心のお話の方は非常に残念な出来で、使い古された身分違いの恋愛という設定は、幾らフィクションとはいえ、この事故に絡めて描くのは不謹慎に感じたし、どことなく悲劇の事故に悲恋を盛込めば観客は感動するだろうといったジェームズ キャメロンの計算が透けて見える上、登場人物の性格の異常さも手伝って正直感情移入出来ませんでした。

レオナルド ディカプリオ扮するジャックも絵描きというより、行き当たりばったりの只の馬鹿にしか見えないし、ケイト ウィンスレット演じるローズもワガママで自己中の厭な女でしかなく、ジャックが僅かな時間で、この娘の何処にそんなに惹かれたのかさっぱりわからないし、ローズの婚約者に至っては、もうお前サイコパスだろと言いたくなる始末。

一番気になったのは、終盤で傾いた船の中で、ローズを完全に奪われた事で逆上した婚約者が、銃を持ってジャック達を追いかけ回すところで、船が沈みかけて目の前に死が迫っているような、生きるか死ぬかの状況下で女の取り合いやってる姿があまりに滑稽で、アンタら何やってんの? 今は、それどころじゃないだろ! 此処笑う処じゃないよね? と思った程で、この茶番劇を見せられた事によって現実に引き戻され、感動値は一気に下がってしまった。

こういったお粗末で浅い架空のキャラクターよりも、史実である最後まで寄り添って船と運命を共にする老夫婦や、最後まで演奏を続けようとする楽団の姿の方がよっぽど人間味があり感動的だったのも問題だと思う。

只、完璧主義を自認するジェームズ キャメロン監督が拘った終盤の実際に船が沈む迄掛かったであろう時間と映画内の時間の流れをリンクさせるという手法は緊迫感があって良かった。元々、技術畑出身で低予算映画しか任せられなかった下積み時代からの反動か、自由に予算か使えるようになり、容易に自分の思い描く絵が手に入るようになった事で、肝心の物語の方まで気が回らなかったのかもしれないが、脚本の方もこれくらい拘って作ってくれていたら、かなりの傑作となりアカデミー脚本賞も摂れていたかもとちょっと残念に思うのでした。

詳細評価

物語
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