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肉の蝋人形 (1997)

MASCHERA DI CERA/GASTON LEROUX'S THE WAX MASK

監督
セルジオ・スティヴァレッティ
  • みたいムービー 1
  • みたログ 11

3.14 / 評価:7件

トンデモ部分に焦点当てられ過ぎ

  • むびず_えぬぴー さん
  • 2008年10月16日 1時31分
  • 閲覧数 537
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 1900年12月31日のフランスはパリ。
新年を迎える花火の下、凄惨な殺人事件の
現場で、一人の少女ソニアが助け出される。

 時は下り1912年イタリア、ローマ。
成長したソニアは衣装係として蝋人形館に
勤める事になる。
 しかしその蝋人形館に忍び込んだ男が
死んだ事をきっかけに、蝋人形館に隠された
秘密が徐々に明かされて行く事になる。
 しかしそれが館の主ボリスの過去と
ソニアの過去を結び付けるものだった…。

   -----------

 肉の"鑞"人形の邦題ながら、過去の作品と
違い、ガストン・ルルーの短編の映像化です。

 とはいえ序盤のフックにその要素が見られる
ものの、基本的には他界したフルチの脚本を基に
加筆したオリジナル作品となっています。
 
 その加筆ですが、実質ダニエル・ストロッパに
よるもの、というのが作品から受ける印象です。
 
 名を連ねているダリオ・アルジェントが
クリエイターとして本作にどの程度参加したかは
判りませんが、どちらかといえばフルチへの
敬意を表する為と見るのが自然な気がします。
 
 
 さて作品の印象ですが、恐らくフルチが
撮るよりも物語の纏まりは良い気がする、
というのが率直な感想ですが、それは後期の
彼を見過ぎたせいでしょうか。

 その反面、当然演出部分に彼特有の圧迫感が
無いので、独特の味わいは希薄かもしれません。

 それは当初のフルチに変わり急遽監督する事に 
なった特殊効果担当のセルジオ・ステバレッティに
起因するものでしょう。

 その仕事柄かアメリカ作品的な嗜好を持った
彼は、光と影の使い方にイタリア作品特有の
雰囲気を持ちながらも、積極的にCG等の
特殊効果を使用しており、アクの強い個性が
無い代わりに、本作をハリウッド作品に慣れた
人にも受け入れやすい作品としています。

 また、本作のゴシック的雰囲気の町並みと、
娼婦、幼女、少年らが襲われる淫靡で背徳的な
表現も、嗜好に合う人が多そうな要素です。 

 ではあるものの、各処で紹介される最後の
「ターミネーター」がやはり作品中では
やや浮いた印象なのは否めません。

 しかし、この部分は伏線を解く鍵であり、
最後に繋がる重要な要素なので、デザインと
見せ方に難ありだったというのが
的確なのでしょう。

 その場面でもう一つ気になるのは
字幕で、ボリスの助手アレックスの台詞が
的確ではないと思います。
(ただ私が持っているのはビデオ版なので
DVDは的確かもしれません)


 今の目で見れば斬新さも薄れますが
再リリースされれば面白い評価を得られる
かもしれません。

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