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シーズ・ソー・ラヴリー (1997)

SHE'S SO LOVELY

監督
ニック・カサヴェテス
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  • みたログ 434

3.74 / 評価:76件

だれにも引き離せない伴侶、純愛

  • hatsu813 さん
  • 2010年10月19日 20時27分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

 カサヴェテス監督一家どの、打ち上げましたね、花火を。この恋人は、腐れ縁の身内、破れ鍋にとじぶた、兄妹のような絆、の2人でした。はすっぱで正直で必死のモーリーンと、やんちゃなお兄さんのエディ。バカだけど友達にいたら、ショーティのように、放っておけないでしょうね。子どもがかわいい自分には、絶対できない恋愛模様に、高見の見物。しかし、子ども(長女)の大人なセリフに、救われるというか、アメリカの広さ(それぞれの感性)に感動させられました。脚本がいいのでしょう。

 ダンスのシーンには、うっとりと2人の愛情が伝わります。恋の姿を見せられたようで、客観的には、顔を殴られた女と金のない男のダンスシーンなんだけれど、恋は盲目というか、2人が空腹も痛さも忘れて踊るロマンティックさは、一番官能的で、作品の核を感じさせます。これから進む物語の怖さを予感させながら、幸せはこんな時に訪れるのかもしれません。

 ショーン・ペンのイカれっぷりも、素晴らしい。ガラスを体当たりで割り、頭がイカれた演技も絶品、リアルでしたし、ヘアカットのシーンは、笑いました。(^_-)ショーン・ペンが深いセリフを言った場面を覚えていますか?後半で、やはり予想どおりにもみ合いになり、ヒートアップしたトラボルタに、言い聞かせるように言ったひとこと、「彼女はだれも愛していない。彼女は、夢の女なんだ。」

 イカれて10年も収容されて、子どものようにモーリーンを取り戻そうとする彼が、まるで賢者のように、吐くその言葉に、愛する者の孤独と悲しさを感じ取りました。エディも苦しんだのよね・・・。

 略奪愛という形になったけれど、生木を裂けないような2人。そういえば、「きみに読む物語」もカサヴェテス監督ですね。精神が遠くへ行っても正気が戻らない年頃になっても、あきらめなかった愛の強さ。ロマンチックで残酷な人生の伴侶でした。若いときの絆が、どんな年月も困難も乗り越えて、2人を結びつける強さ。ストレートに描く愛の形を描くと、ジョン・カサヴェテスは輝きます。ジーナ・ローランズがうらやましい。

 父さん監督は、天国で「うん、いい出来だ。」とうなづいているのか、「息子よ、味付けが若いな、なるほど。」といってるか、想像して楽しめるのも、映画ファンの醍醐味でした。常識のない2人の、無責任なエンディングだけど、まねできない強いアイコンとして忘れられない映画になりそうです。

 

詳細評価

物語
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