あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(2件)
- オウガ
4.0点
冒頭の場面、麻雀をしていて、「西」ばかり立て続けに四度も引いてしまう。 しかも、きった(捨てた)後に… で、卓をひっくり返す! それで、袋叩きにあう、運が悪い出だし。 もう少し、抑えるとかすればいいんじゃ…… そう思わせる男。 四度も引いた「西」は男には、不運のしるしだったのか? そんな運の悪い自分がイヤなのか、男は金を手に入れようとする。 危ない事なんて、気にしない。どうにか今から逃げ出したい。 刹那な色合いなのに、バックに流れる音楽は楽しげ。 本当は泣きたいのに、顔にでない、表情のない、意地っ張りな男。 悲しい女との交わりで彼が少しずつ変わっていく。 ──そこが、面白いです。 後半、男が結構「きっちり」しているのも、不思議だけど面白い。 彼が今まで、どんな人生を歩んできたのか、考えさせられる。 もしかして、小さいときは、幸せだったのかも…… とか。 若い金城武の動きがすばらしい。 道を横切るのに、フェンスやガードレールを軽々飛び越える。 走る、走る、息遣いが伝わる歪んだ顔と、蹴った脚と靴の裏。 印象的なのは、冷蔵庫。 そして、「西」は、不運のしるしじゃなくて、 男と女の転機だったと、思いたい映画。 悪くないです。
- run********
3.0点
ライティングとか、色使いとか(『黒』がくっきりなのがいい)、夜と昼のコントラストとか、とてもキレイ。 カット割りも悪くない。 映像そのもののセンスはすごくいいと思う。 音楽がハズしすぎで逆にあざとく感じてしまったかな。 ストーリーは…どうこう言うようなタイプの映画ではないでしょう。 決してつまらなくはなかったけどね。 この頃の金城武はこーゆーイカれた男をやらせたら間違いなく無敵。 ヘンすぎて途中で金城だって事を忘れそうになる位。 それにとにかく綺麗だし。 でもなんだろう?何かが少しづつずれてるような気がする。 まとめ方によってはものすごくカッコいい作品になってたはず。たぶん。 結論:スタイリッシュになりきれない、ちょっとイカれた映画ってとこかな。 考えずに感じながら観るのが正解です。
スタッフ・キャスト
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