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最後の酋長 (1953)

SEMINOLE

監督
バッド・ベティカー
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5.00 / 評価:1件

ディズニーワールドになる前は…

  • bakeneko さん
  • 2019年6月19日 14時07分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

フロリダに居住するインディアン:セミノール族とアメリカ軍との戦い:第二次セミノール戦争(1835~42年)の際の“オセオラの捕縛(1837年)”と“インディアン・キーの襲撃(1840年)”を題材にした“先住民vsアメリカ白人軍”映画で、1950年代には本作の“卑怯で二枚舌な白人vs誇り高く平和主義の先住民”という図式は画期的なものでした。

1835年.士官学校を卒業したばかりのコールウェル少尉(ロック・ハドソン)は故郷のフロリダで、先住民を排除するためのキング砦勤務を命ぜられる。砦の守備隊長ディーガン少佐(リチャード・カールソン)は無能な将校で、ジャングルを縦断する無謀な攻撃を試みて散々な敗北を期する。セミノール族の酋長オシオラ(アンソニー・クイン)と幼馴染のコールドウェルは説得役を買って出るが…というお話で、

同じセミノール族とアメリカ軍の戦いを題材にした「遠い太鼓」(1951年)では、
数にものを言わせて一般人を捕虜にしていたインディアンから米軍大尉が婦女子を救出し、タイマン対決で族長を倒す―典型的な“白人つおい”描写だったのが、
2年後の本作では、
無謀なジャングル吶喊で兵力を失った少佐が卑怯な騙し討ちで和平交渉に来た族長を虐殺し、若い少佐に冤罪を擦り付けるが、その虚偽もインディアンの勇気と誇りある攻撃で打ち砕かれるー先住民との和平を重視した映画になっているところが特徴で、
同じくインディアンとの和平を重視した「折れた矢(1950年)」、「アパッチ(1954年)」、と1950年代になって旧来の残虐な野蛮人=先住民という見解が変化したことが判ります。
これは、1950年代前半に朝鮮戦争(1950~53年(休戦)にアメリカが介入し、アジア民族との共闘の必要性と敵としてのアジア人の手強さを痛感したことが原因であるとともに“虚偽の歴史観”への告発が相次いだことも理由で、後のベトナム戦争を経て、より苛烈な批判作である「ソルジャーブルー」や「小さな巨人」へと繋がってゆきます。

冒頭に“これは実話である”と表示される割には、ドラマチックな脚色や時制の逆転、フィクションの登場人物の介入…と史実を大きく変更している作品ですが、ロック・ハドソンとアンソニー・クインの共演、リチャード・カールソンの憎々しさ、ヒュー・オブライエンの怪演、リー・マービンの存在感…と俳優陣は充実していますし、西部だけではなく南部でもインディアンと白人の戦いが熾烈だったことは勉強になりますよ!

ねたばれ?
映画と異なり、インディアンの居住地を奇襲した―実際の“インディアン・キーの襲撃”では、参加した将兵はたったの5人! また大砲は映画の様に途中で失うことなく運び込んでいますが、“船上から岸辺のインディアンに最初の砲撃をした反動でボートが壊れ、大砲は水の中に落下してしまいます”―(事実をそのまま描かなかったのは喜劇になってしまうからかな…)

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